「自分をさらけ出すこと」は武器になる

どうも、さくま（skmmtt）です。

先日ふと見かけた、作曲家・ブロガーの松下健一さんという方のブログがすごく衝撃的でざわっとしました。

「10年もダラダラと夢を追いかけた結果、何も残って無くて乾いた笑いでた。」
まずこのタイトルがやばい。つよい。

なんだか闇が深そうで一歩引いてしまうかもしれませんが、読んでみるとまた違った気持ちが芽生えてくるので、いま夢を追っているあなたにはぜひ見てみてほしい。

ブッ刺さる文章

この記事がシェアされているのをTwitterのタイムラインでふと見かけたので拝見したんですが、あまりの文章のつよさにクラっと来ました。笑

音楽的な成功は無いし、1年くらい前から始めたブログでも稼ぎは小遣い程度。
友人は結婚していく。
恋人は去っていった。
まともなヤツとも疎遠になっていく。

気が付いたら、10歳年下の女上司に毎日ガミガミと小言を言われながらレジ打ちをする日々。
時給950円。
泣く気力すら起きないね。

10年もダラダラと夢を追いかけた結果、何も残って無くて乾いた笑いでた。｜CrimsonBoots.com

そこまでさらけ出さなくてもいいのに！と思ってしまうほど、赤裸々な内容。
だけど、こういう境遇の人って決してめずらしくはないと思うんです。

自分もバンドマンだったので少なからず思い当たるフシはあるし、対バンしたりする人たちもフリーターでバンドやってる人けっこう多かったので。

バンドマンに限らず、夢を叶えるためにこういうしんどい思いをしてる人はわりとたくさんいるんじゃないかと思います。

特段めずらしい境遇ではないのにどうしてこの文章が刺さるのか。

それは言わなくてもいいような、いやむしろ本当なら言いたくないようなことを全部さらけ出して一つのコンテンツにしているからではないでしょうか。

どうして「なにもない」のにこんなに引き込まれるんだろう？

人は誰でも「よく見せたい」とか「すごいと思われたい」って考えるものです。
自分の恥ずかしい、惨めだったりする部分は見せたくないプライドが必ずあります。

まして音楽やってる人とかって、やっぱちょっとイメージを大事にしがちです。

それが、ここまでネガティブをぶちまけたうえでコンテンツにしてしまうという思い切り。

そこで、ぼくだけの強みってなんだろう？って考えた時、ぼくには「クソみたいに中途半端に夢を追った10年間」があるんですよ。

みんな凄いじゃないですか。
メジャーで活躍したり、映画の劇伴作家やってたり、CMの曲作ってたり、記事執筆で稼いでいたり。

ぼくはそういうの、一切ないんですよ。ホント何もないんですよ。
たったひとつ残った、ぼくのクソみたいな人生を晒す事で、皆さまにメシウマを提供できればこれ幸いです。

松下さんが豹変した？いや違うね、音楽で成功している人との飲み会が惨め過ぎたんだよ！｜CrimsonBoots.com

サラッとすごいこと書いてます。なかなかできることじゃないと思う。

「もう失うものはない」と言わんばかりに書き殴られた文章のあまりのパワーに、グイッと引き込まれずにはいられません。