【DTM】ニューメタル・ラップメタルの作り方・アレンジを解説【トラックメイキング】



どーも、サクマ(@skmmtt)です。今回はパワフルで破壊的なニュー・メタルの作り方について解説していこうと思います。全然トレンディじゃない、趣味全開のとてもマニアックな内容。


ニューメタルってなに?

ニュー・メタル (Nu Metal) は、ヘヴィメタルの中に含まれる音楽ジャンルの一つで、オルタナティヴ・メタルのサブジャンルである。「 アグロ・メタル (Aggro Metal)」という別名も存在する。 1990年代中期に興った。(Wikipediaより抜粋)
このニューメタルっていうのは正統派のヘヴィーメタルとはまた少し毛色の違うものなんですね。

代表的なバンドとしてSlipKnotやKorn、Disturbed、Mudvayneなどをはじめとしたドゥーミーで暗い世界観をもつバンドが多く、ツーバスで疾走感のある楽曲というよりはヘヴィーかつグルーヴィーな曲が主立っていて、そこがニューメタルらしさであったりもします。


このようなトリッキーなギターリフやドロップチューニング、グロウルやスクリームなどの歪んだ歌唱方法などが特徴的な過激な音楽性で、90年代後半から00年代にかけて急速にブームとなっていきました。曲の世界観の不気味さなどからホラー/スリラー映画のサウンドトラックになることもしばしば。

ヘヴィーかつグルーヴィーといえばLimp BizkitやLinkin Parkといったラップメタルもニューメタルに含めて呼ばれることも多いです。



ラウドロック・メタルの間口を広げ、一時代を築いたサウンド。うーん、なつかしい。
今見てもやっぱりリンキンはボーカルの歌唱力がずば抜けてましたね。

ニューメタルの作り方

過去に僕が作ったニューメタル系のトラックを例に挙げて解説していきます。

MudvayneやKornなどを意識した重々しくヘヴィーなトラック


特徴

  • ドロップチューニングで重々しいギターリフ
  • 粘り気のある不気味なベース
  • 大きなリズムのドラム
  • 破壊的なサウンド
影響を受けたDisturbed、KornやMudvayneあたりのバンドの楽曲はホラー・ゾンビ映画などのサウンドトラックにもしばしば使われているので、そんなイメージも含めて作っています。

使用音源

  • ギター:Shreddage 2
  • ベース:EXS24(Logic純正)
  • ドラム:Addictive Drums

縦ノリのラップメタル系のトラック


特徴

  • ドロップチューニングのギターリフ
  • ジャンプして暴れたくなるような縦ノリのリズム
  • パワフルで破壊的なサウンド
どちらも共通してドロップCあたりの低いチューニングでヘヴィーなギターリフがあり、縦ノリ気味のグルーヴィーなドラム、そしてバイオレンスで破壊的なエネルギーを感じるサウンドが特徴的です。ここらへんは前項のリファレンスで挙げた曲にも通じていますね。

使用音源

  • ギター:Shreddage 2
  • ベース:EXS24(Logic純正)
  • ドラム:Addictive Drums
  • ドラム(レイヤー):Chango Fop Drums 3
レイヤーというのは音を重ねてサウンドを作ること。
この曲ではAddictive Drumsの音を基礎にして、その上にChango Fop Drumsというドラムサンプルを重ねてサウンドにパンチを出しています。スネアの音がかなり特徴的。

Slipknot的ブルータルなニューメタル


特徴

  • ドロップチューニングのギターリフ
  • メタル然としたボーカル
  • ツインペダルのアタッキーなキック

使用音源

  • ギター:Shreddage 2
  • ギター:Vikings Metal Toolkit
  • ベース:MODOBASS
  • ドラム:Superior Drummer 3
  • ヴォーカル:Voice Of Rage
強烈なボーカルはVoice Of Rageというメタル系スクリーム音源。ドラムはSuperior Drummer 3のプリセット「IOWA」というモロSlipknot的なやつをチョイス。

ちなみに、これらの曲はギター、ベース、ドラムすべて打ち込みで作っています。
いちおう元バンドマンだしそんな難しい曲じゃないので弾けばいいのにって感じはあるんですけど、、DTMerらしく打ち込みで全部作るというのもまた良し。

使用音源・プラグイン

Shreddageシリーズ



ヘヴィ&アグレッシブなサウンドを刻むメタル「特化型」ギター音源で有名なこちら。
ドロップGチューニングの7弦エレクトリックギターから作った音源なので、ニューメタルからメタルコア、ジェントまでローチューニングのモダンなメタルを存分に鳴らせるギター音源。

Shreddage 3 Legacy (VST, AU, AAX) Virtual Guitar Instrument for Kontakt

Addictive Drumsシリーズ



ドラム音源では定番といってもいいAddictive Drumsシリーズ。さまざまなジャンルの曲に対応できるドラムキットが収録されていて、メタルに最適なドラムキットが入ったバンドルも販売しています。

この記事を読んでる人には最初からロック・メタル系のキットが入った「Rock&Metal Edition」がオススメ。

Addictive Drums 2 Rock&Metal Edition 購入ページはこちら

Superior Drummer 3



現在販売されているドラム音源の中でもトップクラスの収録キット数とクオリティーを誇る逸品。めちゃくちゃリアルで作り込める。

Superior Drummer 3 購入ページはこちら
好きすぎてレビュー記事書いてます。
最強のドラム音源「Superior Drummer 3」を全力でレビュー(試聴デモあり)

BIAS FX



アンプシミュレーターソフトの新たな定番として定着しつつあるBIASシリーズ。オールインワンの総合タイプのBIAS FX 2はかなりオールマイティーで音質も良いのでオススメ。お値段もStandard版なら6000円程度とかなりリーズナブル。

BIAS FX 2 Standard 購入ページはこちら

Toneforgeシリーズ



Joey Sturgis Tonesのジャンル特化型アンプシミュレーターであるToneforgeシリーズ。超有名なメタル・Djentバンドのシグネイチャーモデルのアンプが各種揃ってます。

僕が使ってるのはToneforge Menace。これ使うと「曲に合うプリセットはどれかな〜」とか迷う時間なく、一撃でメタルの音になるのでオススメ。

Toneforge Menace 購入ページはこちら

めちゃ渾身のアンプシミュまとめ記事にToneforgeのこともまとめてるので要チェック。
【2020年版】イケてるアンプシミュレーターソフト・プラグインを全力で総まとめ【厳選オススメ】

おまけ:Logic純正EXS24


Logicシリーズでおなじみのサンプラー音源。今回はベースはこのプリセットを使ってます。機能も豊富で、無難に使える音も多く優秀です。現在はアップデートされて「Sampler」というツールになってますね。

これらの音源を使って、すべて打ち込みで曲を作ってます。昔はこういうリアルなギターの音を打ち込みで再現することが不可能だったけど、今はこんな扱いやすくリアルなギターの音色を出すことができます。ホントにいい時代になりました。。(遠い目)

曲を作るときの大事なコツ

①そのジャンルを掘り下げて聴いて特徴をきちんと掴むこと。

「ドロップチューニングで重々しいギターリフ」とか「縦ノリなリズムのドラム」とか、パッと聴いて分かる部分からキャッチしていき、そこからさらにどんな風に曲が展開しているかやどんなコード進行がよく使われているかを聴き込んで分析していきます。

これはあまり好きじゃないジャンルや興味のない分野だと素直に吸収できず楽しくなくなってしまうので、好きで興味のあるジャンルからどんどんやっていったほうが良いですね。

②そのジャンルにふさわしい音色を選んで作ること。

やっぱりそれぞれのジャンルでしっくりくる、かっこいい音ってのがあります。一聴して「お、それっぽいな」ってなるサウンドが大事。

こういう音を最初から狙っていかないと遠回りになってしまうので、音作り・音色選びはきちんとやるべき。そのためのソフト音源などは有料のハイクオリティなプロダクトのほうがより短い時間で良い結果を得ることができます。

最低限このふたつを押さえていれば、グッとそれらしい曲が作れるようになってきます。
あとは、自分がインプットして吸収してきたものを曲にまとめ上げるセンスがあればOK。


まとめ

前回のトロピカルハウスの作り方に比べるとかなりマニアックで全然トレンディじゃない内容なんですが(笑)こういうジャンルも好きで聴いたり作ったりしてきた自分だからこそ書ける内容というのを考えながら書きました。

ニッチでマニアックでも自分らしい切り口のおもしろい記事をどんどん書いていきたいなー、なんて思いながら解説しています。

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