サラリーマン兼業作曲家、家を買う~防音室付きの新築を建ててみた~


新築で家を買って1年半くらい経ったので、そろそろ重い腰を上げて家のことを書きます。

そもそも家を買おうと思ったのは
  • 賃貸マンションで猫と一緒に暮らすのになにかと気を遣うことが多かった
  • エアコンをつけられない部屋(廊下に室外機の設置場所がない)があり不便だった
  • 周りを気にせず音出しできる快適な作業部屋(作曲・仕事用)が欲しい
  • 30歳を過ぎて「35年ローン組むなら年齢的に今のうちだな」と思った
など、賃貸マンションに5年くらい住んで感じていた不満や改善点などがきっかけでした。

ここから家探しを始めてネットでいろんな物件を調べたり、何件も不動産屋に問い合わせていろんな話を聞いて、あちこち内見しに行って、最終的に新築の戸建てを購入したワケです。

本記事ではその一部始終を書いていきます。

家選びの条件を考える

私が家選びをするにあたって考えた条件はざっくり以下の通り。
  • 予算内の価格
  • 景観・日当たり
  • 立地(駅までの距離、職場までの距離、車が通れる道幅)
  • 駐車場つき
  • 猫と暮らせる
  • 音出しができる
だいたいこの条件であればどんな物件でもいいかな、とは思っていました。

ちなみにエリアはざっくり神奈川県東部です。

マンションか戸建てか

まず最初は漠然と「①マンション ②中古戸建 ③新築戸建」の3つで悩んでいて、検討順位もこの順番。

それぞれのイメージは↓

【①マンション】
  • オートロックや管理人、24時間ゴミ出し可など機能面が充実
  • 建物の高さがあり景観が良い
  • 立地が良い
  • 住宅ローン+維持費(駐車場・管理費・修繕積立金)だと高くつく上に変動する
【②中古戸建】
  • 値段がリーズナブルで買いやすい
  • リノベやDIYなど自由度が高い
  • 駐車場代がかからない
  • 町内会や近所付き合いが面倒そう
【③新築戸建】
  • ピカピカで快適、新築のいい匂い
  • 最新の設備
  • 駐車場代がかからない
  • 値段が高いのでは
  • 町内会や近所付き合いが面倒そう

最初にマンションが良いと思ったのはもともと賃貸マンションに住んでいて気に入ってる点(景観やオートロックの防犯性、住民同士あまり干渉しないなど)も多かったため。

しかし、結果的にマンションを候補から除外したのは「住宅ローン+維持費(駐車場・管理費・修繕積立金)で結局高くつく上に変動する」というのが理由でした。

所有権か借地権か

「戸建てを買う」と言ったときに世間一般的にイメージするのは土地と建物の両方を所有する「所有権」の方ですが、実はそれとは別に「借地権」というのもあります。

借地権とは「第三者から土地を借り、対価(地代)を支払い借りた土地(借地)の上に建物を建てる権利」で、要するに自分の土地にはならないということです。

そのぶん安く家を建てることができますが、定期的に地代を払う必要があることや、いかに建物を持っていても結局は地主がその土地を所有しているため制約が増えてしまうことなどから、よほど良い土地で「どうしてもそこでなければダメだ」という理由がない限りは借地権を選ぶメリットは薄いと言えます。

多くの場合で「所有権のある土地・建物」を購入する人がほとんどです。
私も所有権のある土地・建物を選びました。

新築か中古か

最初はどっちでもいいと思っていて、むしろ中古の方が安いしリノベとかDIYできるから良いかも!なんて考えていたのですが、よく調べると「トータルで考えたら新築の方がいいな」という結論に至りました。

各種税金・補助金など優遇措置と、物件のコンディションや初期装備など物理的な理由で新築物件にハッキリと軍配が上がりました。

①住宅ローン控除

住宅ローン控除は所得から直接差し引かれるので、税金が大幅に安くなり還付金が戻ってくるなど非常にメリットが大きいです。

僕が家を購入した2021年は新築であれば「年末の住宅ローン残高の1%が13年間控除される」というもっとも条件の良いタイミングでした。4000万円をローン借り入れした場合、13年間で480万円控除されます。

しかし、中古物件だと控除額はおよそ半分になってしまいます。

この時点で新築物件の方にアドバンテージがありますね。

②すまい給付金

僕が購入した2021年は新築であれば10~50万円の給付金がもらえました。給付額は所得によって変動しますが、ちょうどその年は自分の音楽機材などで経費をたくさん使っていたので40万円給付されました。とてもラッキー。

中古物件も給付対象に含まれていましたが、「現行の耐震基準をクリアする住宅であること」「売買をする際に検査を受けた住宅であること」などの条件をパスできない物件もあったりします。

現在はすまい給付金制度は終了してしまいましたが、その時々でいろんな制度が活用できるのでよく調べた方が良いです。(ちゃんとした不動産屋さんであれば物件を契約するときに案内してくれます)

③固定資産税など各種減税

毎年支払う固定資産税では2024年3月末までに入居した新築住宅に対しては、3年間分の固定資産税が1/2になる特例が適用されます。

だいたい一般的な戸建ての年間の固定資産税額はざっくり10~15万円くらいなので、1年間で5~7.5万円くらいは安くなります。それが3年間続くので15~22万円くらいはお得になるわけですね。

④物件のコンディションと各種保証の付帯

当たり前のことですが、中古より新築の方がキレイで状態が良いです。
中古物件は見た目がそこそこキレイでも、見えない部分がどうなっているかは分かりません。

新築なら使っている部材も新品なので見えるところも見えないところも(施工ミスがなければ)状態はとても良いです。また、すでに完成している建売でなければ建てている最中も見ることができます。これは大きなアドバンテージです。

さらに、新築で購入するとだいたい「地盤保証○○年、建物保証○○年、シロアリ○年保証、アフターサービス○年点検」などの保証がついてきます。

⑤上記の項目を考慮すると中古物件は割高感がある

築浅でいい感じの中古物件の値段は新築並みに高いことがほとんど。築古のちょっと安めな物件は内外装がダサい、立地が悪い、間取りが微妙だったりします。(立地が良いと築古でも高い...)

新築のアドバンテージがかなり大きいにも関わらず、中古のメリットは少ないという状況になってしまいます。(私個人の評価基準であり、人によっては中古の方が良いということも当然あります)

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①~③を合計しただけでも550万円くらいお得になってますよね。なのでやっぱり購入するタイミングってすごく大事だな、と書いていて改めて思いました。

(そもそも住宅ローン控除は「2014年に消費税が8%に引き上げられる際の経済対策としての措置」として導入された制度なので、その前のタイミングで買った人の方がシンプルにお得だったと思いますが...時間は巻き戻せないのでタラレバ話はやめておきましょう。笑)

さらに今は住宅の価格がどんどん高騰してきています。僕が家を買ってからわずか1年半経った現在、同エリアで数百万は値上がっているのを観測しており、改めて「すごい買い物だよなぁ...」と感じています。

物件の探し方

まずネットで探す

とりあえずホームズやアットホーム、スーモなどの不動産情報の総合サイトで希望するエリアの物件を片っぱしからチェックしました。

これだ!という物件があれば即決する勇気も大事ですが、しばらくROMる(いきなりアクションを起こさず、まずはじっくりチェックする)のも大事です。

一定期間以上じっと不動産情報を観測しているといろいろ見えてきます。

相場価格を知る

まずはそれぞれのエリアの相場価格。同時期に売りに出ている同エリアの物件をチェックして比較してみて、さらに近隣の他エリアとも比較してみると良いです。

次に物件のグレードによる価格差。同エリアにある物件で安いところと高いところのグレードの違いを比較する。分かりやすいところで言えば「駐車台数が多くスペースが広い、庭がある、部屋数が多い」など。

他にもよーく見ると価格が高いところはグレードの高い建材を使っていて断熱等級が高いとか、あとは先述した「地盤保証○○年、建物保証○○年、シロアリ○年保証、アフターサービス○年点検」などがしっかりしている一方で、安いところは建材のグレードが低かったり、保証が手薄かったりする。

人気物件の条件を知る

ある程度人口のいる地域であれば物件を探している人は常に一定数いるので、人気の物件はおのずと売れていきます。

掲載されたらすぐに売約済みになる物件もある一方で、同じような物件がずっと掲載されていてそのまま時間が経つと100万円くらい安くなったりなど「はやく売れる物件とそうでない物件の違い」が観測できます。

さらに調べてみると「どうやら総合サイトに掲載される前に売れてしまう物件もあるっぽい」ということが分かってきます。

不動産会社のサイトも個別でチェックする

私の場合はそこから総合サイトだけではなく、不動産屋のサイトも個別でチェックし始めました。

総合サイトで気になる物件を見つけたら、概要欄からその物件を扱っている不動産会社のサイトに飛んで、そこでまだスーモなどに出していないような自社物件などがないかチェックする、という流れです。

不動産会社から直接紹介・何件も内覧に行ってみる

「これは良さそうだな」と思う物件があれば不動産会社に問い合わせて直接案内してもらって、中を見れる建売物件などがあればどんどん内覧した方が良いです。実際に自分の目で見てみると良い点・悪い点がハッキリ見えてきます。

物件の外装・内装、設備、間取りはもちろん大事で、外壁は白がいいと思ってたけど汚れが目立つからグレーの方が良いとか、こういう間取りの方が家事・生活導線が効率的で良いとか、食洗器は深型の方がたくさん洗える、窓サッシは金属より樹脂タイプの方が断熱性が高いとか、そういったことが分かるようになってきます。

また見落としがちですが、日当たりや景観、近隣の建物や近所の人の雰囲気、ゴミ捨て場の場所などもとても大事な要素であり、現地に足を運ぶことでいろんな情報が得られます。

実際そこに住むとなるとその家単体の良さだけでなく、その周囲を取り巻く環境も非常に重要です。

あとはその不動産会社が信頼できるかどうか、対応してくれる担当者から買いたいかどうかもよく見た方が良いです。とても大きな買い物なので、「この会社・この人からだったら買いたいな」と思える人を見極めるのも大切。

売主物件を取り揃えた不動産会社がオススメ

私が最終的に行きついたのが自社物件の施工~販売までやっている不動産会社でした。こういう会社で買うといろんなメリットがあります。

仲介手数料がかからない

売主との直接取引なので仲介手数料がかからないという大きなメリットがあります。

いろんな不動産を取り扱うタイプの仲介業者の場合には、契約時に仲介手数料として「売買代金の3%+6万円」ほどかかるため、もし4000万円で物件を購入した場合、120万円+6万円=合計126万円の仲介手数料を支払う必要があります。かなり大きい出費なので、大きな差がつきますよね。

建売だけでなくカラーセレクトやセミオーダー住宅などある

「建売住宅」というのはいわゆるすでに完成している状態の物件で、価格が安いことや完成状態を直接目で見て判断できるので内見時のイメージにギャップがない点が魅力的です。

その他にも「カラーセレクト住宅」というものがあり、建売住宅をこれから建てるというタイミングで購入すると外壁サイディングや屋根材の種類、壁紙の色柄、キッチンやお風呂、ドアなどの建具などをカタログから選んで指定して、それに合わせて建ててくれるというものがあります。オプションのものを選ばなければ価格はほぼ建売の価格のままなので、好みにも合わせつつ予算も抑えられるという良心的なプランです。

さらに会社によっては「セミオーダー住宅」といって、カラーセレクトよりもさらに細かくカスタムできるプランもあります。うちはこのセミオーダー住宅を購入しました。

フルオーダー(注文住宅)ほどの自由度はなく基準となる設計図面・変更不可の仕様はあるものの、それ以外の部分であれば柔軟にオプション変更できます。

たとえば外壁をサイディングではなくガルバリウム鋼板にするとか、間取りをガラッと変えたり、窓を増やしたり、ウォークインクローゼットやパントリーのような収納を増やしたりできます。うちの場合は6畳の部屋をまるごと防音室にしました。

購入申し込み前に確認すること

購入を申し込む前に自分にとって引っ掛かる点がないか確認しておく方が良いです。
なにもかもすべてが100%クリアになることはないかもしれないけど、大きな買い物なので慌てずじっくり判断しましょう。

全国地価マップ

そのエリアの地価が○○円/㎡表記でチェックできる。

ハザードマップ

国土地理院で公式のデータをチェックできる。災害リスクの少ない場所を選ぶが吉。

その土地の歴史

「○○区/○○市/○○町など地名+歴史」で検索。Wikipediaや地域の情報がまとまっているサイトをチェックする。あまり好ましくない歴史のある土地(大きな災害があった、むかし首塚や処刑場だった)や、もとは水辺だった(地盤が緩い、湿気が多い)など。

大島てる

近所でヤバい事件とかあったら怖いので一応確認しておく。

周辺地図

パッと見では分からない周辺の地理をチェックする。地図を見れば実は近くにお墓があったとか、地下に高速道路や鉄道のトンネルが通っているなども分かる。(私はこれで契約手前まで行った1件をお断りしました)

不動産売買契

物件も不動産会社も決まってしっかり心の準備も出来たら、いよいよ不動産売買契に進んでいきます。

不動産売買契約ではその不動産会社の宅地建物取引士が買主に対して重要事項説明を行います。ざっくり言えば「今回物件を購入する契約の内容をひとつずつ一緒に確認していく」というものです。

また、このとき手付金と呼ばれるお金が必要になります。いったん売主(不動産会社)に預けておいて、引き渡し時には買主に返還されるお金です。いわば買主がバックレないための一時金のようなもので、だいたい売買代金の5%〜20%が一般的だそうですが、不動産会社によってもけっこう違うみたいです。

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私の場合は不動産会社から「契約日には手付金として50万円~100万円くらいをご用意ください!」と言われ「もちろん100万円持ってきます!」と意気込んだものの、不動産売買契約の当日に銀行ATMに行ったら1日で引き出せる上限が50万円で詰みました。。

結果的には50万円でも大丈夫でしたが、お互いに大きな契約ですので「この人大丈夫かな?」と思わせてしまったのではないかとションボリしました。笑

みなさんはどうかお気をつけて。。

住宅ローン

契約を終えたら住宅ローンの借り入れに進みます。

住宅ローンや団信の比較はネットにたくさん情報があるし、不動産会社もオススメの金融機関とかを紹介してくれるのでそちらにお任せします。

ここでは私が本審査に進んだ銀行との契約までの体験を書いておきます。

どの金融機関で住宅ローンを組むか

人によってそれぞれメリット・デメリット、合う合わないがあるので慎重に選んだほうが良いです。私としては以下の3つの候補がありました。

某地方銀行

金利も安く団信のプランもとても充実していて、不動産会社のオススメ金融機関でした。審査もすんなり通ったのですが、私と妻が事実婚(世帯・生計は同一だが、籍を入れていない)なので独身と判断されてしまい、その場合には金利が大きく上がってしまうとのことでしたので、見送りました。

住宅ローンの借り入れにおいてよくあることですが、「自分の住居用にローンを契約したのに、(本来は不動産投資ローンを使うべきところ)すぐに賃貸にして不当に収入を得ている人に独身男性が多い」という理由で独身だと審査が通らない、金利が高くなってしまうなどのケースがあります。

某ネット銀行

選択肢の中で唯一のネット銀行。こちらも音楽の仕事で口座を持っているので、気軽さがありました。ネット銀行なので金利も安かったです。

しかし、その不動産会社の担当者さんいわく「ネット銀行は金利安くてオンラインで完結できる利便性が高い反面、なにか困っても窓口がないため相談もしづらいことや、大手の金融機関よりも融通が利かない部分もあったりして、実際に使っているお客さんは少ないです」ということで、悩んだ末に見送りました。

某信用金庫

もともと会社の給与振り込み口座で使っていたので、気軽さがありました。この3つの中では一番金利が高かったけど、数ある金融機関の中で見ればそこまで金利が高い方でもないという感じです。

審査もすんなり通って、事実婚でもあっても金利は変わらないということもあったので、最終的にこの信用金庫に決めました。

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私の場合はいずれの銀行もローン審査が通りやすかったのはサラリーマンとして一定以上の勤続年数と年収があったからだと思います。もし退職して完全フリーランスになってたらローンが組める金額はかなり低かったかもしれません。。


また住宅ローンを組むにあたって金利の安さは魅力的ですが、その口座を運用する利便性も大事だなと思います。特に給与振込口座など常用している金融機関ではない場合、住宅ローンのために口座を開くことになるので毎月の引き落とし時には必ずその金額が口座に入っている必要があります。

もしも引き落としが滞ると銀行から電話が来たり、「支払い請求書」が届いて滞納している分の住宅ローンと遅延損害金が請求されるようです。万が一3カ月くらい延滞してしまうと住宅ローンの分割返済ができなくなり、一括返済を求められてしまうそうです。非常にめんどくさいですね。

なので金利の安さを重視して今まで取引のなかった金融機関を選んだとしても、毎月その口座に金額を振り込む手数料がかかりますし、もしうっかり忘れたまま延滞してしまうと遅延損害金もかかってしまいます。場合によっては金利分よりも高い代償を支払うことになる可能性もあるので、そのあたりも留意して選択するのが良いかな、と思います。


ちなみに「住宅ローン保証料」というのがかかるのですが、これがけっこう高いです。
借入金額や返済期間をもとに保証会社の審査によって決まるため、一概には言えませんがうちは80万くらいかかりました。痛手。。

仕様の打ち合わせ

私はセミオーダー住宅だったので、ここからさらに建築施工担当の方と家の仕様を決めるための打ち合わせが始まりました。

基本的な仕様と図面はすでに出来ており、それをベースにして「ご希望に応じてカスタマイズしていきましょう」といった感じで打ち合わせが進んでいきます。

うちの場合は打ち合わせ期間はだいたい1カ月くらいですべての仕様を決めたので毎週打ち合わせがあり、その合間でも担当者とメールや電話でもやりとりして、けっこう忙しかったです。

大枠で「いつごろ着工していつごろまでに完成させる」というタイムリミットがあるので「次の打ち合わせまでにここまで決めておかないといけない」という宿題もあるし、そのために夫婦間でもしっかり意見のすり合わせが必要だし、また打ち合わせ中もそれなりに時間がかかます。もし小さい子供がいたらめちゃくちゃ大変だっただろうな、と思います。

防音室を作りたい

まずは「どんな家にしたいか?」というカウンセリングから始まります。

私の場合はここで「音楽制作の仕事をしているので専用の部屋を作りたいのですが、防音工事はできますか?」と聞いたところ、「もちろんできますよ!」と大建のカタログを出して案内してくれました。



「ドラムとかを叩くなら一番性能の高い防音工事がいいけど、音楽を大音量で流すレベルであればスタンダード防音プランでも充分だと思います」ということで、それに決めました。

楽器練習室 スタンダード防音プラン(40dB 低域)

サイトには「6畳 約220万円」と書かれていますが、完成した建物に防音工事をするよりも、建てるときに一緒にやった方が大幅にコストカットできました。

実際このサイトに記載されている建材以外にも有孔タイプのオトカベ(音響壁材)、断熱防音の内窓(プラマード)、布クロス(壁紙)などもあったし、その施工費用などいろいろ含めてもほぼ100万円ポッキリで収まったので本当にラッキーでした。

まず一発目の打ち合わせでこの話ができたので非常にスムーズでやりたいことも伝えることができて予算感も掴めてすごくよかったです。


そこから自分で3Dデザインアプリを使ってどういう部屋にするかシミュレーションしまくりました。笑

妻からの要望

私は防音室で大満足していたのですが、妻も負けじと事前にInstagramなどで家関連の情報をチェックしていたようでした。
  • でっかいアイランドキッチンにしたい(可愛いから)
  • 食洗器は大きい深型にしたい(多くの人が後悔するポイントらしい)
  • スタディスペースをなくしてパントリーにしたい(すべてブチ込める収納が欲しい)
  • お風呂のドアを折れ戸じゃなくて開き戸にしたい(可愛いから)
  • 1階浴室や洗面所・トイレ・玄関などの窓をなくしたい(防犯・防寒・防湿)
  • 玄関ドアを電子タッチキーにしたい(カギ開け閉めがラクそう)
これら全部やっても防音室よりぜんぜん安かったのですべて採用することにしました。

本当は「リビングを2階に変更」もやりたかったみたいですが、水回りの設計・施工が大幅に変わってしまうためセミオーダー住宅だとそこまでは変更できませんでした。

外壁や屋根、玄関ドアなどを選ぶ

「どんな家にしたいか?」という方向性や譲れない希望などを話し合ってから、次に家のガワをざっくり決めていきます。

標準装備では外壁は窯業系サイディング、屋根はファイバーグラス屋根材など決まっており、それぞれカタログから好みの色柄などを選択できます。またオプションで別の建材に変えたりなども出来るようです。

あとはベランダは標準だと外壁と同じ作りですが、オプションで透明ガラスや曇りガラスにしたり、金属フェンスにしたりなど、オシャレなマンションのベランダみたいな感じにカスタムできます。(かなり高額だけど...)

セミオーダー住宅だと建物の形状までは変えられませんが、外壁材やベランダで外観の見栄えはかなりガラッと変わるのでこだわりのある人も満足できそう。

内装、建具、お風呂場、洗面台などを選ぶ

各部屋の壁・天井のクロスやドア、クローゼット扉、お風呂場、洗面台などの建具をカタログから選びます。

これも基本的には標準装備は「どのメーカーのどのシリーズ」というのはだいたい決まっていて、その中から色柄を選ぶという感じです。オプションで別のグレードやメーカーのものに変えることもできます。

ダウンライト、コンセント、換気扇など

これも標準設計で決まっているのですが、オプションで増設したり位置を変えることができます。どれも後から増設すると高くつくものなので、建てる段階でやっておいた方が良いです。

特にコンセントはちょっと多めにつけた方が良いです。足りなくて困ることはあっても、多くて困ることはないので。あとはWifiではなく有線接続したい部屋ではLANケーブルポートもしっかり増設しておいた方が良いですね。

外構まわり

標準装備だと玄関タイルやポストなどをカタログから選ぶことができます。
オプションで土間コンクリートや門扉、タイルデッキ、ウッドデッキ、フェンス...などなどさまざまな追加工事が可能です。

うちの場合は庭とコンクリートの掘り込み駐車場があるので
  • ほぼ全面を土間コンクリート
  • 一部を花壇スペース
  • 他は防草シートと防犯砂利
  • リビングの掃き出し窓とつなげてタイルデッキ
  • その横に水栓
  • 玄関のダウンライトを人感センサー式に
  • 防水コンセントを庭と駐車場
  • 駐車場に防水カバーに蛍光灯を設置
これでだいたい100万円くらい。

相場がよくわからなくて難しいところですが、ざっくり計算してみた感じだとまぁ妥当だと思います。

着工

打ち合わせが終わるといよいよ着工。

まずはコンクリートの基礎が出来て、そこから大工さんたちが家の骨組みを作っていきます。

大工さんへの差し入れ

上棟日には大工さんたちへのあいさつと差し入れを持っていきました。


当然はじめてのことなので、ちょうどいい差し入れがどんなものかけっこう悩みました。

最終的に選んだのは
  • ちょっといいビール、ちょっといいおつまみ・お菓子
  • メインの棟梁さんには1万円、他の大工さんにはひとり3000円の心づけ
  • 100均の紙袋に人数分を小分け
  • +夏場だったのでお茶とスポーツドリンクを箱買い
事前に担当者に大工さんの人数を聞いておいて、だいたいこんな感じのものを用意してあいさつのときに大工さんと担当者にお渡ししました。

「今どきはそういうの渡さなくても平気だよ」という人もいるけど、もらう方からすればないよりはあった方が良いと思うので(特に心づけ)、それくらいは惜しまずにやっておこうということで用意しました。

それでも総額3~4万円程度なので、家の総額からしたら微々たるもの。自分がこれから長く住む家を建ててもらうわけですから、これで1ミリでも気持ちよく仕事をしてもらえるなら安いものです。

人によってはもっと良い手土産や高額な心づけを用意する人もいるようですが、まぁそこはひとそれぞれですね。

建売であれば差し入れやあいさつなどはなくても済むので、そういうのが煩わしい人にとっては建売の方がいいかもしれません。


とはいえ建築中の途中経過を見に行けるのは何にも代えがたい大きなメリットですね。

このときには写真をたくさん取っておいた方が良いです。もう二度と撮ることはできない瞬間なので。

現場の見学


上棟日以外にも何度か見に行きました。もちろん事前に担当者といつ見に行くと打ち合わせをして一緒に行く形です。このときも写真をたくさん取っておいた方が良いです。

棟梁にセブンカフェのアイスコーヒーを差し入れで持っていったら、普段から好きでよく飲んでいるようで喜んでもらえました。

ぜんぜん関係ないけどこの棟梁は東京ダイナマイトの曽根卍さんに似ていたので勝手に親近感をもって接していたら、向こうもフランクに接してくれて「ここの壁に下地入れようか?(壁付け家具などのため)」とか「ここのスペースにニッチ作れるから、希望あったら言ってね!」などけっこう細かいところまで棟梁サイドからのサービス・提案でいろいろやってもらえました。ありがたい。

竣工・施主検査

建物の外装・内装が完成すると、施主検査(内覧会とも呼ばれる)を行います。


完成した家の仕上がり具合(施工品質)をチェックすること・契約した通りに出来上がっているかを確認することが目的で、不具合があればそこで指摘して修正してもらうことができるという重要な機会です。

図面との整合性、ドアの建付けや開閉の向き、コンセントやダウンライトの数や位置、壁・床・建具などのキズとか、あとは水道や電気などの設備に施工不良や初期不良がないかといったことをひと通り確認して、遠慮せずに指摘しておいた方が良いです。


うちの場合は住み始めてから気付いたことでもアフターケアとして無償で対応してくれましたが、不動産会社によって対応は異なると思います。一番確実なのは施主検査のタイミングです。

引き渡し前のあれこれ

引き渡しの前にも金融機関での金消契約(金銭消費貸借契約)や、司法書士面談などがあります。銀行の奥の個室でわりと厳かな空気感で行われてソワソワしました。笑

それぞれ時間を割いて足を運ぶ必要があるためそれなりに労力はかかりますが、すべてが初めてのことなので対面で質問しながら進められるのは安心ではあります。

書類に不備があったりすると時間もかかるし後工程にも差し支えるものなので、それなりに時間と労力をかけても確実に完了できるほうが良いですね。

引き渡し

いよいよ待ちに待った引き渡しの日です。

担当者と現地に向かい、新しい家のカギを渡されます。
そして各種設備や保証・アフターケアなどについての説明を受けて、その場で解散となります。

晴れて完成した家が自分のものになる瞬間です。


新築の良い匂いに包まれた、まだなにも家具がないまっさらでピカピカの家を全身全霊で味わえる最初で最後のタイミングです。

物件を決めてからここまで半年かかりました。

会社の仕事や自分の音楽制作の仕事を抱えながら、数々の重要な選択や打ち合わせ・諸手続きを行うのは忙しくて本当に大変でしたが、それでも自分たちであれこれ悩んで決めていくというのはとても贅沢で楽しい時間でもありました。

セミオーダー住宅にして本当に良かったです。



作ってよかった防音室

音楽制作用の防音室にもとても満足しています。







時間帯を気にせずそこそこの音量を出しても近所迷惑にならず、家の中でもうるさくない。防音設備の整った、集中できる自分だけの作業部屋。

賃貸や集合住宅ではなかなか難しかったと思うけど、戸建てにしたことで実現できました。
それに新築にしたことで、あとから工事するよりも遥かに低予算で施工できました。

(理想はもっと商業スタジオのようにしたかったけど、それを家に作るためにはさらに広い土地と数千万の予算をかけないと自宅には作れないので、なにか別のチャンスがあれば挑戦したいと思います。笑)

まとめ

【家選びの条件】
→新築戸建
→いろんな制度を利用して数百万円分お得になった
(給付金などはタイミングによって異なるのでよく確認して利用できる制度はなんでも利用しよう!)

【物件の探し方】
→売主物件を揃えた不動産会社がオススメ
→購入前によく下調べするべし
(うちの場合は本格的に家買おうと思ってから契約まで約2ヶ月間かかった。
その前にスーモとか調べてROMってた期間入れると約1年半)

【住宅ローン】
→金利が安いに越したことはないが、なにより自分に合った金融機関と団信を選ぶ
→独身だと審査が通らなかったり金利が上がったりするので要注意

【仕様の打ち合わせ】
→やりたいことを最初にハッキリ伝える
→時間は有限なのでビシッと決断する
(うちの場合は約1ヶ月間が打ち合わせ期間)

【着工】
→大工さんや担当者さんに差し入れと心づけを渡す
→建築中の現場を見学する
→施主検査でしっかり確認する
(うちの場合は上棟から外構が完成するまで約3ヶ月間)

【引き渡し】
→最高にワクワクする瞬間
ここがガッカリする瞬間にならないようにここまでの工程をしっかりやる

【家】
→マジで建てて良かった神
QOLが爆上がりして私も妻もミミ(猫)もエンジョイしまくっている

【防音室】
→マジで作ってよかった神
→騒音による近所トラブルはゼロ
→集中できる自分の音楽制作部屋は最高

おわりに

そんなわけで「サラリーマン兼業作曲家、防音室付きの家を新築で買う」の一部始終をお届けしました。

これから家を買おうとしている人、音楽家の方にとってなにか参考になったり、背中を押すきっかけになれば幸いです。

次は防音室についての記事を書いてみようと思います。

それでは今回の記事はここまで。

関連記事


使用した建材やスペック、費用、使用した所感などについて記載しています。

謝辞

本記事を書くにあたり、こちらの記事を参考にしています。
うちとは若干ベクトルが違いますが、考え方が似ている部分もいくつかありました。

とてもおもしろいのでぜひ併せて読んでみてください。

独身男性 新築を買う
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都内で月極駐車場を契約して賃貸マンションに住まう総居住費に対し、駐車場付き物件を住宅ローンを組んで支払う方が、税金や月々の返済を考えても安上がりなことを第一の理由に、この2023年に家を買うことにした。当初は一切のこだわりがなく、とにかく家を買って住むぞという軽い気持ちだけでスタートしたので、そのスタートからゴールまでの経験や過程を記事にする。
https://www.mzyy94.com/blog/2023/02/27/my-new-house/

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