DTMデスク「Output Platform」が最高にクールで使い勝手も良くオススメなのでレビュー



新居に防音スタジオ部屋を作ったので、これを機に制作用のデスクを新調しました。いろいろな候補があったのですが、最終的にOutput社の「Platform(プラットフォーム)」というデスクを購入して大満足しています。

せっかくなので半年間Platformを使ってみた感想などを忘備録として書いておきます。これからDTMデスクを購入しようと検討している方の参考になれば幸いです。

ざっくりまとめ

メリット

  • とにかくカッコいい
  • 圧倒的満足感
  • プロユースの堅牢な作り
  • 機能性もバツグン

デメリット

  • 値段がちょっと高い
  • 送料も高い
  • 仕上げがちょっと甘い
  • 重くてデカい

Output Platformのスペック



製品名:Output Platform
材質:バーチ(樺)

カラーバリエーション:
  • ナチュラル
  • コディアックブラウン
  • ドリフトウッドグレー

本体サイズ:
  • (横幅)152.4cm
  • (奥行)91.4cm~131.1cm(キーボードトレイ全開時)
  • (高さ)92.7cm
  • (作業スペース天板高さ)76.8cm
  • (ライザー)3.1cm(高さ調整用)

キーボードトレイサイズ:
  • (横幅)137.7cm
  • (奥行)39.6cm
  • 88鍵キーボードも設置可能
  • 耐荷重 20kg

輸送箱の寸法と重量(3個口):
  • デスクボックス1:160 cm x 97 cm x 7 cm、35 kg
  • デスクボックス2:138 cm x 39 cm x 9 cm、20 kg
  • キーボードトレイボックス:142 cm x 41 cm x 5 cm、13 kg
  • 総重量 68kg

もとの自宅デスク環境はIKEAデスク



元々はIKEAのシンプルなデスクを使っていました。たしか「LINNMON リンモン / ADILS オディリス」だったと思います。現在は同じサイズのものはないかもしれません。
LINNMON リンモン / ADILS オディリス デスク, ダークグレー, 100x60 cm - IKEA

横幅150CM・奥行70CMの木製天板・高さ70CMの金属脚が4本というシンプルなデスクながらも、その上にホームセンターで買った発砲スチロールブロックでかさ上げして天板を1枚乗せて2段にすることでスペースを拡張して、パワーディストリビューターやスピーカーを並べるなどしてカスタマイズしながら愛用していました。



このようにDTMデスクとしてバッチリなサイズ感のデスクとしてかなり愛用していたのですが、長年の使用により天板の真ん中あたりが重みに耐えかねてたわんでいます。笑

僕はわりと貧乏性なので「まぁ壊れちゃったわけじゃないし、まだ使えるから新居に移ってからもしばらくはこのまま使ってもいいかな~」なんて考えていたのですが、妻から「せっかく新しい家に引っ越してスタジオ部屋も作ったんだから新しいのに買い替えた方がいいよ!」と背中を押してもらいました。

(とはいっても家計管理はすべて僕がしているので、妻はただ「新しい家に古い家具をケチケチ持っていくな」というゲキを飛ばしただけですが...)

そんなワケで「じゃあ新しいデスクでも探してみるか」と、新DTMデスクの候補を探したわけです。

デスクの候補を絞った末に...

前回の記事のとおり、新居への引越し前からどのデスクにしようか悩みに悩んで候補をたくさん選んだのですが、最終的には楽器店で現物を直接確認して決めました。

プロ御用達!おすすめのDTMデスク10選【最高の制作環境を作ろう】


川崎駅チカにある島村楽器の川崎ルフロン店で展示コーナーがあり、しっかり吟味できました。



欲しかったカラーのドリフトウッドグレーが展示されていました!

木の質感がすごく良いし重厚感もあってカッコいい。作業スペースも広く、理想の音楽制作環境がイメージできました。ちょっと値段が高いかなぁと思ってたけど、現物を見て納得。これは買いです。

購入時の注意点

これから購入を検討してる人に注意点を書いておくと、配送料が29,800円(※地域によって料金が異なる)、そして有料オプションで業者による組み立て費用が9,380円(税別)かかります。つまり最大で本体代と別途4万円ほど費用がかかる可能性があります。(もちろんすべて自分で運搬・組み立てすればこの費用は掛かりません)

僕も配送料などを節約するため自分で持って帰るつもりで車でお店に行ったのですが、店員さんに「ご自分で運ぶのはおすすめしませんよ...今ちょうど発送前の品物があるんで見てみますか?」と梱包された荷物を見せてくれました。

そこにはとてつもなくデカくて重いダンボールが3つが鎮座していました。

輸送箱の寸法と重量(3個口)

  • デスクボックス1 : 160 x 97 x 7 cm、35 kg
  • デスクボックス2 : 138 x 39 x 9 cm、20 kg
  • キーボードトレイボックス : 142 x 41 x 5 cm、13 kg
いずれも長さ130〜160cmあり、総重量は68kgという大荷物。

なるほど...たしかに手ごわい荷物ということは現物を見てよく分かりました。これを車に積んで持って帰って、自分で開梱して自室の2階作業部屋まで運ぶのはちょっとしんどいな、と判断しておとなしく配送をお願いすることにしました。

組み立ては自分でやってもよかったのですが、時期的にも引越し後の片付けなどやることがとにかくたくさんあってめちゃ忙しかったので、これも有料オプションでお願いすることにしました。

これによって僕が購入したときはデスク本体価格は132,000円だったのですが、合計金額が17万円オーバーになってしまいました。ちょっと想定外の出費。。

なので購入する際には本体価格以外の出費も覚悟しておいた方が良いです。

設置後の様子

そんなワケで配送・組み立ては佐川急便の家具・家電設置サービスを行うSGムービングさんがテキパキと行ってくれます。配送日時の段取りも丁寧に電話対応してくれました。

配送当日は時間通りに担当のお兄さんがやってきて、自宅2階の防音室に運び込み〜開梱〜組み立てをひとりでテキパキと行ってくれました。話を聞いてみるとこのデスクを組み立てた経験が豊富な方だそうで、実際にとてもスムーズかつ丁寧な作業で1時間ほどで全工程が完了し、梱包材をすべて片づけて爽やかに撤収して行きました。

正直言うと当日までは「組み立ては自分でやったほうが安上がりだったかなぁ」なんて思ってたんですが、結果的にこれはお願いしてよかったです!すごく迅速で丁寧なサービスで「さすがプロ!」という感じでした。

なにしろ新居への引越し前からずっと急遽の片付けや引越し準備〜新居の荷解き、新しい家電を入れたり、とにかくやることがたくさんあってクタクタだったので、自分で全部やったら気力・体力をすべて使い果たして寝込んでいたと思います。笑



もちろん自力で組み立て出来ないような代物ではなく、公式の組み立てガイド動画もあります。あくまで僕の場合は本当に忙しかったので代わりに組み立ててもらえてかなり助かりました。



まだ何もない状態のデスク。天板の上に載っているのはライザー(脚にかませてデスク高を上げるパーツ)と、我が家の愛猫ミミちゃん。



さて、こんな感じでデスク環境が整ってきました。
天然の木材を使っているだけあってやはりデスクの質感が最高にカッコいいです。



木目の美しさと、猫が体を投げ出して寝れるほどの天板の広さがよく分かると思います。

新居の防音室スタジオにピッタリ。部屋との調和やサイズ感もバッチリ完璧でした。

半年使用してみた感想



購入から半年以上が経ち、だいぶ作業環境としても馴染んできて色々とカスタマイズして使っています。実際に使ってみて感じたことなどをいくつか挙げておきます。

メリット

とにかくカッコいい

なにしろこれですね。自分のデスクを見て「うーん、いいねぇ」と毎回思っちゃいます。デスク自体がカッコいいので部屋や作業環境自体もカッコよく見えてモチベーションも上がります。

圧倒的満足感

Output社はオーディオプラグインのデベロッパーで、プラグインにしてもPlatfromデスクにしても見せ方がとにかくオシャレでカッコよくてつい欲しくなっちゃうんですよね。プラグインもSIGNALやSUBSTANCE、REV、EXHALEなど素晴らしい製品が多く、もともとかなり愛用してました。

そういう意味でこの会社に対しての信頼感があるし、デスクもカッコいいし、自分にとって憧れだったデスクを使っているという精神的な充足感もあいまって、圧倒的な満足感があります。

プロユースの堅牢な作り

ビジュアル面やブランド品的な所有欲だけでなく、品質自体も良いです。デスクの総重量が約70kgと非常にどっしりとしたプロユースの堅牢な作りです。

耐荷重などの強度もあるし、スピーカーの共振による悪影響が出にくいというメリットもあります。軽い素材や反響しやすい素材を使っているデスクだとスピーカーやウーファーの振動で共振して鳴ってしまうのですが、このPlatformの重厚な素材と構造ではそういった面でも恩恵があるわけですね。

機能性もバツグン

9Uのラックスペース、引き出し式のキーボードトレイ、ケーブル配線をすっきりまとめられるケーブルデッキやスリットなど、徹底してミュージシャンに寄り添った設計です。
配線しやすくてデスク上がすっきりするので気持ちいいし、ラックスペースも9U分もあるから、つい機材を増やしたくなってしまう。。

キーボードトレイも申し分ないですね。(横幅)137cm x (奥行)38cm x (高さ)12cm で、耐荷重は20kgまでなので、KOMPLETE KONTROL S61(W 1006 x D 297 x H 84 mm、6.5kg)を置いても充分に余裕のある耐荷重とスペース。

デメリット

値段がちょっと高い

本国では本体価格$699で販売されている製品なのでかなり割高な感じがしてしまうのはちょっとネック。実際はナチュラル以外のカラーは+$100、さらにキーボードトレイをつけると+$150で合計$949なので、そこまで激しい乖離はないんですけどね(ドル円レートによるけど)。
DTMデスクという限定的な需要を満たすものだし、大きくて重量もある荷物なので輸送費や保管費もバカにならないだろうから、輸入して代理店通して販売となるとコストが上乗せされてしまうのはしょうがないことかなぁ、とは思います。

仕上げがちょっと甘い

実際に触ってみると天板のフチとか裏とかが意外とバリが出てザラザラしています。トゲが刺さるほどではないですが、細かいところのフィニッシュは雑です。こういうところはアメリカ製品っぽい。笑

本体$700の大型家具と考えると仕上げの甘さとかも「まぁそんなもんか」という気もする。金銭的に余裕のない人が無理してこのデスクを買うと、こういう詰めの甘いところとか良くない部分が気になってイライラしてしまうかもしれません。アメリカ製品なのでおおらかな気持ちで受け入れる必要があります。笑

重くてデカい

マジで重くてデカいです。横幅は152cmですがキーボードトレイを全部引き出すと奥行きがかなりあります。広い部屋ならいいですが、狭い場所への設置はしっかり検討した方が良いです。

重量も70kg近いので、一度設置してからは移動やレイアウト変更がかなり困難なのでしっかり考えておかないと詰みます。笑
特に全面カーペット敷の部屋とかだと滑りもしないので大人2~3人で持ち上げないと動かせないでしょう。

ちなみにウチの場合は床がフローリングなのでライザー(デスク高を上げるパーツ)の裏面にカグスベールを貼りつけて、滑らせてスムーズに移動できるようにしました。これがあれば重くてもひとりで簡単に動かせるし、床の傷つきも防止できます。あとから機材を足したりケーブルを配線するときなんかにかなり重宝してます。これはガチでオススメ。



こんな人におすすめ

  • カッコいいDTMデスクが欲しい
  • 予算にそこそこ余裕がある(20万円くらいまでなら出してもいい)
  • 音楽活動の経費でちゃんとした良いものを買いたい
  • 細かいことは気にしない
この条件に当てはまる人なら買って損はしません。僕がまさにそうです、マジで満足感ある。買ってよかった。

Output Platform ナチュラル

output/Platform(ドリフトウッド・グレー)★ご予約受付中★/新品/¥132000/状態:S

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