パクリ論争はもうやめて、逆に楽しんでみませんか

「この曲はあのアーティストのあの曲のパクリだ!」
昔からしょっちゅうこんな論争が繰り広げられています。

ナンセンス!もうやめましょう、そういうの。


今回はそんなパクリ論争についての個人的な見解を書いてみました。

前々からこれをテーマになんか書きたいなーと思ってたら、力が入りすぎて気合入れて何日もかけて書いてしまいました。笑

パクリ検証

まずは有名なこの曲をご覧ください!

ZARD - 負けないで


そうです、あの24時間テレビのマラソンで走者がゴールする前によく流れてる曲。(24時間テレビ見てないから最近はどうなのかわからないけどw)

あれ、有名っすよね?
若い子もZARD知らなくてもこの曲はきっと知ってますよね?笑


次にこちらをご覧ください。

Daryl Hall - Dreamtime


これは知ってる人あんまりいないかもですね。
1970〜80年代にアメリカで超ヒットしたDaryl Hall & John Oates(ダリル・ホール・アンド・ジョン・オーツ)というデュオの片割れ、ダリル・ホールおじさんのソロ曲です。

イントロからウキウキするほどそっくりですね!
メロディーは違いますが、コード進行もぼちぼち似てます。


ではこれはどうでしょう?

藤井隆 - ナンダカンダ
あれ?なんか懐メロ大会みたいになってきちゃったw
でも懐かしい!なんかテンション上がる曲!


次はこちら。

Jason Donovan - Too Many Broken Hearts


え、なにこれすごい。
もうメロディー以外に関してはほぼ全くといっていいほど同じです。笑
あなたはこれを聴いてパクリと感じるでしょうか?

パクリなのか、オマージュなのか

一般的にこの場合のパクってるということは盗作してるの意ですね。
でも、まぁアーティストでもなんでも「自分はパクリです、盗作してます」と公言しちゃうダメなやつはそうそういないですよね。

そこで微妙なところなのが、よく言う「オマージュを捧げている」というやつです。
オマージュとは英語で「homage(尊敬・敬意)」といった意味の通り。

「私は○○さんを尊敬しています、なので私の作る曲は○○さんにオマージュを捧げているんです。決して盗作だとか、悪意があるわけではありません。」

って言うと非常に聞こえが良いというか、まぁ都合のいい言葉なのです。『いい意味で』ですよ。だいたいなんでも横文字を挟むとマイルドに誤魔化せますもんね。
「ニート」とかね、「無職」だとちょっとグサッと感強いっすもんね。笑

オマージュの例を挙げるとすればこれ

RYTHM AND POLICE - 踊る大捜査線

El Cascabel

「踊る大捜査線のテーマ」と「1970年代のメキシコのアーティストの曲」を比較しています。最初、耳を疑いますよね?笑

これだけ原曲を大胆に模倣している一方で、踊る〜の方の作曲者は「これはオマージュだ」と発言している。元になった曲の著作権も切れている。法的にも何ら問題はない。

あなたはこれを聴いてどう感じますか?

個人的には切れの良いリズムをハメ込んだダンスミュージック的アレンジがとっても秀逸で、これはこれで素晴らしい曲になっていると思います。
(リミックスといったほうがしっくりくる感じはしますが。。)

この曲のように元の作品に対する敬意を払いつつ、より新しく良いものへと昇華させていることが「オマージュだ」と言っていい条件なのでは、と考えています。

パクリに対する個人的見解

誤解を恐れずに言うと、みんなどれもこれも元を辿ればパクリだと思う。
音楽って、芸術って、すべてが前衛的で斬新かって言うとそんなことないじゃないですか。

音楽とは文化であり、文化とは受け継がれていくもの。
そうして継承されてきた文化をベースに新しいものを作って、それをまた継承していくのが人間の営み。だから、「パクリ(継承・引用)なしに音楽は存在し得ない」はずです。

パクリを肯定するワケではありませんけど。

曲を作るという行為は「自分が吸収してきた様々な物事」と「その瞬間の感情」そして「生まれてから今まで築き上げた感覚(センス)」なんかを掛けあわせて生まれてくるもんだと僕は考えているし、これは芸術でも文学でも、どんな分野にも通ずることだと思います。

この「生まれてから今まで自分が吸収してきたもの」は先人たちが作ってきたものですから、そこからセンスを養ったり学んだりしているのならそれは「継承」ですもんね。

明らかに商業的な意図や悪意に基づいてされることでない限り、それは悪いことではない。文化の継承だと考えます。

原曲を知ってる人が「おっ!渋いところ突くね~」ってニヤッとできたりする、別のものに昇華されているって思うんですよね。 
ニヤッとする曲に出会えたとき、それはそれでまたひとつの音楽の楽しみ方かも、なんてふと感じたりするものです。

私はこんなときニヤリとする

ここでこんな曲もどうぞ。

YUI - No Way


これはYUIのアルバム曲でわずか1分半足らずのショートチューン。
疾走感のあるポップロックにのせて乙女心を歌った、なんかスゴイ可愛い曲です。笑
YUIやっぱいいっすよね。


...からのこちら。

New Found Glory - Truth Of My Youth


アメリカはフロリダのベテランPOP PUNKバンド、New Found Gloryの名曲。

先に挙げたYUIのNo Wayはおそらくこの曲のオマージュだと、僕は感じました。
「あぁYUIもNew Found Gloryとか聴いて少なからず影響受けたりしてるんだなー!」なんて、ちょっとニヤッとしちゃいます。


あるいはこんなのも。

One Direction - What Makes You Beautiful
今や言わずと知れた?イギリスのボーイズグループ・ONE DIRECTION。
海辺ではしゃぐ姿が画になります。
イケメンが過ぎますね。ほんとにもう。代わってくれまじで。


次はこちら。

SHINee - Boys Meet U


韓国の爽やかさあふれるボーイズグループ・SHINee。
すごくポップでキャッチーな曲です。が。

なんだかちょっと、いや、すごく耳触りが似ている。
ついでにいうと海辺ではしゃぐMVも、女の子にいかに君が素敵かと語りかけるような歌詞の内容もちょっと似てる。

ONE DIRECTIONが2011年リリースで、SHINeeが2013年リリースなので。。
パクリとは言わないまでも、おそらくこのときのプロデューサーが爆発的ヒットとなったONE DIRECTIONにあやかろうと「あの”例のイギリスの彼ら”みたいな曲、いっとこうか」的な意向が見え隠れしているような、いないような。。w

ちなみにこれは決して批判でなく、あくまで例として挙げさせていただきました。
似てるなあと思いつつも、細かいところを聴けばぜんぜん違う曲ですし、両者ともにそれぞれのカラーがあり、また歌う人間が変われば曲の持つ表情も変わります。

なんならどっちも良い曲じゃないですか!
僕はどちらの曲もけっこう好きですし、iTunesにも入ってます。笑



余談ですが僕的にはこの彼の声が非常に耳に残っていて、いい声してるなーと思います。笑

ね、楽しいでしょ。
パクリって言っちゃったら何も味気ないじゃないっすか。
でも、掘り下げて考えてみたら、結構いろんな発見もあるんです。


冒頭のZARDの曲について言うと、当時彼女が所属していたBEINGというレコード会社が80'sの洋楽から引用する楽曲プロデュースの手法を多く用いていたことが一因と考えられます。

このBEINGは当時、80年代の洋楽アリーナロックやディスコナンバーの要素を多く取り入れた結果、ZARD、B'z、大黒摩季、DEENなど多くの大ヒットアーティストを輩出しており、日本の音楽史に大きな足跡を残しました。
これはこれでひとつのスタイルだと思います。

藤井隆の「ナンダカンダ」については、浅倉大介というTMレボリューションなどを手掛ける大物プロデューサーが手がけた曲です。
実際あれだけ原曲のコードやアレンジをそのまま使って、原曲より耳に残る良いメロディーとキャラクターをつけて新しい曲に生まれ変わらせるあの驚異的なセンスはやはり流石だとめちゃくちゃ刺激を受けました。

どれもこれもちゃんとルーツがあって、意味があって似てるんですよ。
でも、それも楽しいじゃないですか。

彼らがそんな曲を作ったことであなたはなにか不利益を被ったのですか?

まとめ

明確な「パクリ=盗作」の境界線は最終的には法的に裁判で決められています。 
(同じメロディーやフレーズを引用しているのか・楽器の編成や曲の展開が同じなのか・テンポやリズム感、歌詞の言葉選びが似通っているのか etc...)
それはもう法の判断に委ねましょう。

パクリなのか、そうでないのか。この問題に対して僕の提案する解答はひとつ。

パクリ論争はもうやめて、逆に楽しんだほうがおもしろい。

よっぽどヤバいもの以外に対しては、このスタンスでいきませんか?
音楽を、いろんな角度から楽しんでみましょう!



長文乱文、失礼いたしました!
書いていてとっても楽しかった!笑

元ネタやルーツになっている曲を探すの楽しかったので、また見つけたら今後もどんどん記事にしていきます!笑


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