オーディオストックの投稿がWAV形式になったのは差別化をはかる良いきっかけ?

音楽素材販売サイト「オーディオストック」が入稿データをWAV形式に統一することになったそうです。


さしあたって思うところがあったので、ちょこっと書いてみたいと思います。


音楽活動のプラットフォームに思い悩む


音楽を作って配布していく、販売していくにあたってさまざまな販路や選択肢があるわけだけど、どういうスタイルでやっていくのがいいのかなぁって、ここしばらくずっと悩んでたんですよね。

前回の記事でも触れたとおり、もともと中学生のころはフリーBGM素材を作ってたんですが、 紆余曲折あってアラサーちゃんになった今ネットでの音楽活動に戻ってきました。

昔と違って機材やソフトにお金かけて音楽活動しているし、音楽でもメシを食えるように収益化していきたいので、その一環としてオーディオストックも利用してたんです。

そのオーディオストックが入稿データをWAV形式に統一することになったと聞いて、「え、それ今か」って思いました。

今までの曲はMP3形式で入稿してたんだけど、ここにきてWAV形式になったとなると。
「今まで登録した曲をWAVで登録しなおすのちょっとめんどくさいな」っていうのが正直な第一印象。w

なぜ今WAV形式なのか?


WAVファイルというのは非圧縮のデジタルオーディオで、CD音源などと同等の音質のデータ形式。圧縮していないので情報量が多いため、そのぶんデータ容量も大きいです。音楽制作業務などの現場ではWAVデータをやりとりすることが一般的。

(ぼくも仕事として依頼をいただいた場合は特に指定がなければWAVとMP3の両方で書き出してクライアントさんにデータをお渡ししています。)


このWAVに対して、MP3は圧縮されているので情報量が少なく、容量が軽いのでポータブルプレイヤーなどで聴くのに適しているんですね。

そのわりにMP3(最高音質320kps)とWAVは聴感上の違いはそこまでありません。
(MP3が人間の耳が聞こえない周波数の音などを削ることで容量を減らしているため。)


もう少しレートの低い192kpsくらいでもわからない人はわからないと思います。
 
人間の耳で判断するのはけっこう難しいのです。



ふと、こんな記事を見かけて一理あるなぁ。と思いました。

「そんな高音質な必要ない!」と思ってたわけではないですが、オーディオストックってどうなのよ?って思ってたところだったし、「今までMP3でオッケーだったのに急に変わるのか」っていうところが引っかかってた部分が強いです。
(5〜60曲くらい登録してるの直すのめんどくて。笑)

あくまで利用してくれる人の目線で考えるべし


ちょうどタイムリーにも作曲家のこおろぎさんがこんなツイートを。



なるほど、音質だけの問題じゃなくて「利用してくれる人がどう使うか」が重要なんだ。

たしかに自分だってふだん直接依頼の仕事ではWAVで納品してるのに。
オーディオストックは1曲2,000円だしストック素材だからって、ファイル形式がなんでもいいってワケじゃないよな。

きちんと料金を払って利用する人にとって望ましい状態で手にとってもらえることが一番重要なんだ。わかってるようで、全然わかっていなかった。反省。


また、その絡みでオーディオストックを運営するクレオフーガ社長の西尾さんのツイートもお見かけしました。



オーディオストックを利用する人・企業は、利用に際して「安心して使えること」にメリットを感じているんですね。

たくさんのクリエイターの曲を一元管理して探しやすくした上、利用する際の権利関係も安心して使える。なおかつ高音質で融通の聴きやすいファイルフォーマットでの統一化。

これって利用する人のことをめちゃくちゃ考えたすばらしいサービスじゃないですか。
WAV統一化は、よりよいサービスを提供するためのステップアップというわけです。


それを僕は「WAVで登録し直すのめんどくさい」などと、自分のことばかり考えていました。お恥ずかしい。。笑
クリエイターは一人で物を作ることが多いですが、ビジネスとして継続していくならひとりよがりでは絶対にダメですね。

まず一番に『必要としてくれる人ありき』であることを、しっかり自覚していかなくてはいけないと改めて認識しました。

差別化を図るいいきっかけにもなった


冒頭でちょっと触れましたが、自分が作った曲をどう配布するか、どう販売するか、どういうスタイルでやっていくのがいいかと長らく悩んでいました。

いろいろ調べてみたら大手フリーBGM素材サイトのいくつかは「非商用はフリー/商用は有料」としています。
一方で完全フリーの曲と完全有料の曲を分けている音楽クリエイターも多いですね。

実際どちらが利用するユーザーにとっては便利で分かりやすいんだろう?
と、すごく悩んでいましたが、オーディオストックがファイル形式をWAVに統一化したことでこの悩みが解決に向かいました。

「非商用はフリー/商用は有料」 
非商用の場合はMP3でフリーで利用できるようにする。
非商用の場合、多くは個人の利用でWAVほどのデータは必要ないことが多いと思います。
必要だとして、それはフリーの範囲ではない(必要であれば課金してもらう)という線引き。

商用の場合は高品質で様々なフォーマットに対応できるWAVで利用できる。
企業や商業の場で利用されるときは高い品質を求められるであろうことから、有料での取り扱いとする。


オーディオストックの規約にも

Q.オーディオストックで販売している音源を他のサイトや自分のCDに収録して販売しても良いですか?
著作権や各種権利は制作者ご本人に帰属いたしますので、問題ありません。
Q.自分のサイトで無料(有料)で配布しているのですが、オーディオストックでも同じものを販売しても問題ないでしょうか?
問題ございません。当サイトでの販売にあたっては権利関係の移転や他での販売(無料配布含む)の制限はありませんので、ご利用いただければと思います。

このようにあることから、例えば自身のサイトなどではMP3で配布・販売しながら、オーディオストックではWAVを販売するなどして上位互換のようなカタチで差別化することもできそうです。

また一つ自分の音楽をどうマネタイズするかについて考える良いきっかけになりました。

おわりに


正直言うと、非商用はフリー・商用は有料って販売モデルは使う人にとってどう映るんだろう?という疑問があるので、大々的に進めるのは悩んでいます。。
利用する人の意見も聞いてみたい。

もともとフリーBGM素材中学生だったし(笑)、やはり一番は利用してくれる人のことを考えたいので色々考えながら試行錯誤していきます。


それじゃ今日はこの辺で。アディオス✋✋✋



音楽制作についてのご相談・ご依頼や、音楽をテーマにした記事執筆のご依頼などのお問い合せはこちらへどうぞ。

プロフィールはこちら

ブログの更新状況・新曲の投稿・その他近況などなどつぶやいております。
質問や相談、お問い合わせなどもお気軽にリプライやDMからどうぞ。


0 件のコメント :

コメントを投稿