【DTM】Djent(ジェント)/メタルコアの作り方【トラックメイキング】


Djentしてる?今日はメタルヘッズのみんなのためにメタルコアやDjentっぽい曲の作り方について書いてみます。


そもそもDjentってなに?

ジェント(英: Djent) は、プログレッシブ・メタルより派生したヘヴィメタルのジャンルの一つ。7弦ギターもしくは8弦ギターの低音弦上でのパワーコードとブリッジミュート(倍音を抑え、低音を強調するために用いられる奏法)によって得られる独特なディストーションサウンドを擬声語として表したものである。(wikipediaより抜粋)
このDjentって言葉は歪みまくったギターでブルータルなリフを弾いたときの「じぇんっ」って音からきてるみたいです。

元はメタルバンドMeshuggah(メシュガー)のGt.フレドリック・トーデンダルによる造語として発生し、Periphery(ペリフェリー)の同じくGt.ミーシャ・マンソーによってインターネットを通じて一般的になったとか。

なるほど。2ch用語じゃないけど、ネット派生のスラング的なノリで広まった名称なんですね。

Djentの音楽的特徴

音楽的にはスラッシュメタルやニューメタルなどにルーツを持つようなサウンドで、エグい低音チューニングで粘りのあるトリッキーなギターリフや、プログレの流れを継ぐ変拍子などが特徴です。

Dream Theaterとかは古参のプログレメタルバンドなんですけど今聴いてみるとやっぱり通ずるものがあるんで、今の若いDjentをプレイする若者たちにも先人たちの音楽が脈々と受け継がれていってるんだなーと。

一般的にはギターって6弦なんですけど、こういったジャンルではよりエグくて低い音を出したいために7弦や8弦ギターを使って引くぐらい低いチューニングで予測不能なリフを弾きまくるのがかっこいい。



Djentの祖(?)メシュガー。曲はエグいんですが、MVはなんだかお茶目です。
海外のギターフォーラムでは「メシュガーみたいな音を作りたいんだ!」っていうメタルヘッズをけっこう見かけます。影響力があるんですね。



メタルコアとDjentは親密な関係で、最近ではメロディーのある聞かせるパートもしっかり取り入れてキャッチーさも。このPeripheryってバンドはデビュー当時のアルバムをすべて自分たちで制作してミックスなども自宅のベッドルームで完結していた、ということでも話題になりました。

メシュガーに対して、メロディアスなキャッチーさやグリッチサウンドなんかも取り入れててて今っぽいですね。

Djent/メタルコア系の作り方

過去に作ったDjent/メタルコア的な曲で構成されている要素を解説していきます。

激しいメタル・Djent系インストBGM


使用音源

  • ギター:Shreddage 2
  • ベース:EXS24(Logic純正)
  • ドラム:Drummer(Logic純正)
アレンジ自体のDjent感は少ないですが、全体的なサウンド感はモダンなメタルサウンドを意識してます。多弦ギターらしいドロップC以下のヘヴィーなリフと、歪んだベース、パンチのあるドラムサウンドが特徴。

おら東京でメタルやるだ



使用音源

  • ギター:Shreddage 2
  • ギター:The Odin 2
  • ベース:EXS24(Logic純正)
  • ドラム:Steven Slate Drums
  • ドラム:Chango Fop Drums 3
曲のアイデアはさておき(笑)ザクザクしたサウンドが特徴的。
ギターはLRに分けて片方はShreddage、もう片方はThe Odinを使うことでより自然なダブリングに。まったく同じ音源を使ってまったく同じアンプのセッティングをコピーしても自然なバラつきが出ないので、ここ重要。ちなみにアンプシミュはToneforge Menaceを使用。

ギターリフが畳み掛けるストレートなDjent


使用音源

  • ギター:Shreddage 2
  • ベース:MODOBASS
  • ベース:EXS24(Logic純正)
  • ドラム:Steven Slate Drums
ベースにMODOBASSを使ってるんだけどLow Bより下が発音できないので、EXS24のベースをレイヤーしてオクターブ下を鳴らしてます。もちろんしっかり歪ませてる。

ドラムはSuperior Drummer3の「Djent」ってプリセットを使用。バッチリ。ギターのアンプシミュはBIAS FX2。いい音してる。

Djentっぽく作るときのコツ

ドロップチューニングは必須

まずはとにかく超ドロップチューニング。少なくともドロップC以下じゃないと雰囲気出ないですね。ゴリゴリでいきましょう。

粘りのあるリフと変拍子感

ねばっこい単音のリフ一辺倒で進んでいくのですが、拍の取りにくい気持ち悪いノリをちょっと足していくと良い感じに。Djentはルーツにプログレを持っているので、変拍子とか拍の取りにくいリズムなんかが入ってくると雰囲気が出ます。

ベースも歪ませよう

アンプでしっかり歪みを作るとよりナイス。ジャンル柄やはりベースも歪ませたほうが雰囲気が出ます。

使用音源・プラグイン

Shreddageシリーズ



ヘヴィ&アグレッシブなサウンドを刻むメタル「特化型」ギター音源で有名なこちら。
ドロップGチューニングの7弦エレクトリックギターから作った音源なので、ニューメタルからメタルコア、ジェントまでローチューニングのモダンなメタルを存分に鳴らせるギター音源。KONTAKT用音源です。

Shreddage 3 Legacy (VST, AU, AAX) Virtual Guitar Instrument for Kontakt

The Odin 2



なかなかマニアックな音源ですが、多弦ギターのソフト音源としてオススメしたいもののひとつ。メタルコアやDjent系の楽曲を打ち込みで作るときや、バンドマンにとってもプリプロ段階のデモを作るなどの目的に最適。KONTAKTなどが必要ない単独音源なのもポイント高い。

The Odin II

Addictive Drumsシリーズ



ドラム音源では定番といってもいいAddictive Drumsシリーズ。さまざまなジャンルの曲に対応できるドラムキットが収録されていて、メタルに最適なドラムキットが入ったバンドルも販売しています。

この記事を読んでる人には最初からロック・メタル系のキットが入った「Rock&Metal Edition」がオススメ。

Addictive Drums 2 Rock&Metal Edition 購入ページはこちら

Superior Drummer 3



現在販売されているドラム音源の中でもトップクラスの収録キット数とクオリティーを誇る逸品。めちゃくちゃリアルで作り込める。今回のテーマにピッタリな「Djent」というプリセットも最高にハマります。オススメ。

Superior Drummer 3 購入ページはこちら

好きすぎてレビュー記事書いてます。
最強のドラム音源「Superior Drummer 3」を全力でレビュー(試聴デモあり)

BIAS FX 2



アンプシミュレーターソフトの新たな定番として定着しつつあるBIASシリーズ。オールインワンの総合タイプのBIAS FX 2はかなりオールマイティーで音質も良いのでオススメ。お値段もStandard版なら6000円程度とかなりリーズナブル。

BIAS FX 2 Standard 購入ページはこちら

Toneforgeシリーズ



Joey Sturgis Tonesのジャンル特化型アンプシミュレーターであるToneforgeシリーズ。超有名なメタル・Djentバンドのシグネイチャーモデルのアンプが各種揃ってます。

僕が使ってるのはToneforge Menace。これ使うと「曲に合うプリセットはどれかな〜」とか迷う時間なく、一撃でメタルの音になるのでオススメ。

Toneforge Menace 購入ページはこちら

おわりに

さて、ここまで書いてて思ったけど打ち込みだけでDjentを作ってる人が他にどれだけいるんだろう?あんまり見たことないですね。。

今回書いた内容は打ち込みだけじゃなくて生楽器のミックスにも応用できるので、ぜひ使ってみてね!

おまけ



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