ライブハウスで演奏することだけがライブじゃない



前回「なぜバンドマンはお金がないのか?」でも触れたんだけど、表題の通りライブハウスでプレイすることだけがライブじゃないと思うんです。これについて掘り下げていきたいと思います。


ライブハウスはとにかくお金がかかる

バンド活動で一番お金がかかるのは結局ライブハウスのノルマなんですよ正直。めっちゃ高いですよ。まぁ機材も全て揃ってるし、照明もあってライブをするために作られた場所なのでコストがかかるのは当然なんですけど。

お客さんがたくさん呼べればいいんだけど、毎回そんなに何十人、何百人はそうそう集められません。何人かのお客さんが来てくれても、スカスカのフロアでポツーンとステージを見るんじゃお客さんも逆に戸惑っちゃうよね。

どんなに音が良くても、照明がカッコよくても、お客さんが数人しかいないんじゃさみしいしちょっとダサいです。でもそんなことも時々あります。(経験上「満員のフロアでステージに立ってるカッコいいバンドの姿」を見せることが、またこのバンドのライブを見たい!と思ってもらえるファンを増やす秘訣。)

1回ライブハウスに出演したらノルマが3万円とかザラです。でもバンドが一度ステージに立つためにそれくらいのコストはかかるんです。

ストリートやスタジオライブもあるじゃない

ライブハウスだけじゃなくて、スタジオでもライブをやればいいんです。
少し広くてアクセスのいいスタジオを探して、そこでライブをすればお客さんとの距離も近くてリアルな空気感を共有できるし、ライブノルマも必要ありません。(そういう使い方をしていいかはスタジオ側に要確認ね!)

あとはストリートライブもいいよね。ライブハウスって普通の人からしたら入るのも勇気がいる場所だと思うんだよね。そこの敷居をまたいでもらうには「あの人たちのライブ見に行きたい」って思って貰う必要があるんです。
その点ストリートでなら普段リーチできない層の人の目にもとまります。ノルマもかからないし、お客さんとも話しやすい。

いずれにせよ「お客さんに自分たちの演奏を聴いてもらうこと」が主な目的なわけだからライブハウスに限る必要はないと思います。

まずは小さいハコをいっぱいに埋められるようになること、定期的に見に来てくれるファンを増やしていくことが大切です。

今の時代にあったやり方があるかも

前に誰かが言っててなるほどなーと思ったんだけど、そもそもギターのアンプやキャビネットってイギリスやアメリカで作られたもので、めっちゃデカいじゃないですか。でもヤツらはあれを家で弾くんですよ。ツアーとなればそれを車に積んでバンバン持ち運ぶんです。
日本じゃまず家でデカいアンプを鳴らしたり、コンパクトカーに積んだりすることは無茶じゃないですか。笑

例えばアメリカみたいに土地の広いところでは、家で楽器演奏したりしても近所迷惑になりにくい場所も多くスタジオ代があまりかからなかったり。(ハウスショウといって、自宅でライブパーティーすることも!)

ライブする場所もライブバーみたいな場所だと、お店側が売上を飲食代に依存しているケースが多いので出演ノルマが必要ないこともしばしば。

(日本ではとても考えられないハウスショーの風景を収めたMV)


(ハウスショー最中、警察が来るが「いいよ続けて」って言われる謎のシチュエーションww)



こういったことを考えると日本の住宅事情やライブハウス事情とはだいぶ違うので、海外と比べて「音楽が生活の一部に」ってなるにはハードルは少し高いように思います。

だからこそ、日本で音楽活動をするならどういう風にやるのか?ということを改めて考えるのもいいんじゃないでしょうか。

ライブ配信

コロナ禍になってからはライブ配信なども主流になってきてますね。ライブ配信の環境が整ったライブハウスやスタジオなどでも良いし、弾き語りなどであれば簡易的なシステムで自分でライブ配信するのも良いと思います。

今後この分野はただオンラインで映像を見るだけじゃなくて、VRやAR、メタバースなどを活用してより発展していく可能性も感じます。

おわりに

ライブハウス側ももっと別の選択肢を提示していったらいいんじゃないかな、なんて思います。出演バンドのノルマとドリンク代だけに依存するのではなく、別のマネタイズができればより良くなっていくと思うんだけど。

今の時代にあった音楽を楽しむ場所の作り方が他にもあるかもしれません。

参照。

RNR TOURS : 僕たちがもっとスタジオライブをするべき理由

ライブハウスは食に絡ませていくべき。音楽は食事の従になれば良いのでは - Past Orange


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