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2016年10月14日

いまさら聞けない「ミックスとかマスタリングって結局なにしてるの?」



音源を作る工程としてレコーディング〜ミックス〜マスタリングといった流れで進んでいくのですが、プレイヤー側はこれらの工程でなにが行われてるか知らないことが意外と多いです。


これを知っておくと音源制作にさらに理解が深まり、完成した音源にも良い結果をもたらすことにつながります。




音源制作は料理と同じだ


「レコーディング」っていうのが何のことなのかは音楽をやってない人でもだいたいわかると思います。

それじゃあミックスは?マスタリングは?
って聞かれると「なんとなくわかるようで、何してるかって聞かれるとよくわからん」って人も多いのではないでしょうか。

いまいちピンとこない人のために音源制作の一連の流れを料理に例えてみます。

レコーディングは「調理」
 

食材をどんな方法で調理するかで全体の方向性が決まります。
食材を演奏や歌と考えたとき、それをどんなマイクでどんな角度から録るか、どんな機材を通してどんな音で収録するかを考えながら進めていく工程。
DTMであれば打ち込みでトラックを完成させるところまでですね。この段階が基礎となります。
ミックスは「味付け」

同じ料理でも作る人が変われば、味も変わります。味付けひとつで美味くも不味くもなるもの。食材の良さを引き出し、美味しくなるコツを心得てる人にやってもらいたいですよね。

録音された素材の良さを引き出し、よりカッコイイものにするためさらに磨きをかけていく工程。


マスタリングは「盛り付け」

どんなに味がおいしい料理でも、見た目がグチャグチャでは食べる人はゲンナリしちゃいますよね。
どれだけ曲がカッコよくても、音が割れてたりバランスがめちゃくちゃならそれだけで聴く気が失せるのと同じこと。

聴き手がどんな再生環境でもベストな状態で聴こえるように整え、作品を仕上げていく工程。
また、何曲も収録されるアルバムなどの場合は全体の繋がりやバランスを考えた配分をします。コース料理のように。


なんとなくイメージしてもらえたでしょうか?
あれ?ほとんど料理の話でした?ついでに僕の得意料理のしょうが焼きのレシピでも書いときます?


ミックスとマスタリングの違い


結論から言うと、ミックスは複数のトラックからひとつの曲にまとめ上げる作業。
マスタリングはミックスした曲をブラッシュアップして仕上げる作業。
このふたつに集約されるのですが、これだけだとそっけないのでそれぞれの作業についてもう少しフォーカスしてみましょう。

ミックスとは
ミキシングやミックスダウンとも呼ばれます。
録音された演奏の音作りや個々のバランスをとってひとつの曲としてまとめ上げていく作業で、最終的にそれらをステレオの2MIXにすることがこの工程の着地点。
時と場合によって素材の味を活かすミックスや、積極的に音作りするミックスが使い分けられます。

またミックスの前に編集作業、エディットと呼ばれる作業も行われます。
演奏のタイミングを補正したり、ドラムの音を別の音源で鳴らしたり、歌のピッチを直したりといった作業です。

基本的にはよほど演奏や歌唱のクオリティが高くないとイモくさく聴こえるためちゃんと修正までやってもらうべきですが、編集でなんでも直ると思ったらプレイヤーとしては終わりなので(笑)まずは演奏や歌唱を限りなく完璧にこなすことが最重要です。


マスタリングとは
ミックスされた2MIXデータを仕上げて、聴く人がどんな再生環境でもベストな状態で聴けるようにコンプレッションやイコライジングなどを調整するのが主な目的です。
「音が小さくて迫力がない!」とか「車で聴いたとき低域が強すぎてボワンボワンする!」みたいなことがないように仕上げていくわけです。
またアルバムなどで前後の曲とのつながりやバランス、作品全体の音像を調整する工程でもあります。

こう聞くとオマケ的な工程に聞こえるかもしれませんが、耳ざわりを市販の音源に近づけるためのポイントはこのマスタリングにもあります。

友達のバンドで「レコーディングとミックスは自分たちでやってるけどマスタリングは超有名な海外レーベルのエンジニアに頼んでるよ」って言ってて音源聴いたら、異常なくらいズバ抜けたクオリティでした。笑
(載せたいけど企業秘密だということで自粛、、)

あと有名な話ですが、ラブサイケデリコの初期の曲はMTRで録って自分たちでエフェクトかけたりミックスして、マスタリングだけスタジオエンジニアにやってもらっていたそう。

全体像はレコーディングの時点で決まり、サウンドはミックスで決まるのですが、このマスタリングもまたクオリティを左右する非常に重要な役割を担っているのです。

音源制作の全体を見渡そう


どの工程でなにが行われてどんな風に変わっていくかを知っていると、音源制作の全体を見通せるようになります。

そして誰に頼むか、どこにお金をかけるべきなのかなども見直すことができ、より良い音源を作るための一歩となるのです。


おわりに


いまではアーティスト自身がエンジニアも兼ねることも少なくないですが、演奏のスキルと同じようにエンジニアのスキルもやはり奥が底なしに深い世界なので(笑)演者としての本分を追求したい人にとっては面倒な時間になってしまうと思います。

そんなときは信頼して任せることができるエンジニアの存在がとても重要になります。
アーティストのやりたいことや出したい音を汲み取ってより良いものを作ることができるエンジニアとタッグを組めれば、あなたの音楽活動はさらにブーストされるはず。


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