Logicの便利な機能「Q-Flam」でギターやピアノのストロークを自然にしてみよう!

Logicって「え、そんなことできたの?!」みたいな知られざる機能がいっぱいあるんですよね。



どうも、さくま(skmmtt)です。
今回はLogicの意外と知られていない機能「Q-Flam」について。
ピアノやギターのストロークをカンタンに自然な感じにできる便利な機能ですよ。


そのQ-Flamってなんなのよ?


Q-Flam(キューフラム)というのは、Logicのリージョンやトラックの詳細が表示される”インスペクタ”ウィンドウの中の【リージョン:MIDI Thru】という項目に含まれるステータスのことです。



拡大して見るとこんな感じ。



一番下の【▶︎詳細】をクリックすると出てきます。



びろーん。

下のほうにQなんちゃらって項目が5つほど出てきましたね。
下から数えて3番目【Q-Flam】というステータスをイジってあげることで、MIDIの発音タイミングがスイッとずつズレて、ピアノやギターのストロークをカンタンに自然にできるんですね。

Qっていうのはおそらくクオンタイズのことでしょう。
Flamは「ごまかす、だます」といった意味なので、「クオンタイズでごまかしてそれっぽく聴かせちゃおう」みたいな感じだと思います。確証はありません。笑

Q-Flamでどんなことができるの?


このQ-Flamで一体どんなことができるか説明しましょう。

まず、タイミングをズラシたいMIDIリージョンを用意しました。Logic純正音源EXS24のプリセット【Steel String Acoustic】をベタ打ちで鳴らしてみます。




ズバーン!と一気にすべての弦が鳴っていてちょっと不自然ですね。

ギターを弾いたことがある方なら分かると思いますが、実際にストロークで「じゃら〜ん」と弾く場合、すべての弦が同じタイミングで鳴るってことはまずありえないんです。



ギターを演奏してる人の映像なんかを見れば分かる通り、ギターのストロークというのは一般的に「上から下へ振りおろす(ダウンストローク)」「下から上へ振りあげる(アップストローク)」 のどちらかになるので、弦を弾いた順番に少しずつ発音がズレるはずなんです。

これをMIDIで再現する場合、ひとつずつチマチマ設定するのがまぁめんどくさいんですな。笑
そのめんどくささを解消するのがこの【Q-Flam(キューフラム)】なワケです。

使い方を説明するよ


【ステップ1】Q-Flamステータスを設定する

まず最初にQ-Flamのステータス、すなわちMIDIの発音タイミングのズレの値を指定します。



【Q-Flam】をクリック。



するとプルダウンのセレクタが開きます。
この値次第でどれくらいズレるかをティック(msec)単位で設定することができます。
基準値は0ティック(0msec)で、打ち込んだままの状態。



ここでは違いをわかりやすくするため「+1/32(120ティック)」あたりにしてみます。

【ステップ2】Q-Flamの値を適応させる

先ほど設定したステータスの値は選択するだけでは適応されません。
ここでもう1ステップ必要です。



エディターウィンドウを開いて、ズラシたい音を選択します。
選択したら”スウィング”スライダーをちょこっと動かしてみましょう。



テキトーにスイッと動かすと、選択している音がちょっとずつズレたのがお分かりいただけたでしょうか?

音で聴くとこんな感じになります。



どうでしょうか?
「じゃら〜〜ん」ってギターのストロークっぽさがしっかり出ましたよね。
たった2つのステップだけでこんな風にリアルなストロークに近づけることができます。

応用編①


先ほどはQ-Flamのステータスを「+1/32(120ティック)」とプラス方向にしたのですが、今度は「-1/32(120ティック)」とマイナス方向にしたらどうなるか試してみましょう。



こうすると。。。






なんということでしょう!
さっきとは逆のズレ方、すなわちアップストローク方向の発音ズレとなりました!

ベタ打ちとズラシた音を比べてみよう

まずはベタ打ち。すべての弦が同じタイミングで鳴っている状態。


次はダウンストローク。
低い音の弦〜高い音の弦へ順にちょっとずつズレて鳴っている状態。



最後にアップストローク。
さっきとは逆の高い音の弦〜低い音の弦へ順にちょっとずつズレて鳴っている状態。



こんなふうにして、ベタ打ちとは明らかな違いが出るんです。
あんまり知られてないけどわりと便利な機能なのでオススメ。


応用編②:ヒューマナイズと併用してもっと「それっぽく」する


MIDIトランスフォームの【ヒューマナイズ】というタイミングやベロシティーを揺らす機能を併用するともう少しそれっぽくなります。



エディタウィンドウから「機能」を選択。
「MIDIトランスフォーム」を選ぶとさらにドロップダウンメニューが出てきます。
この中にある【ヒューマナイズ】を選択。



この機能で発音のタイミング、長さ、ベロシティーを指定の範囲内でランダムに揺らすことができます。

「これが人間的な揺れなのか?」と言われると、そうとも言えないんですが(笑)
ベタ打ちでベロシティ一定よりはメリハリは出ますので適材適所でどうぞ。

応用編③:ピアノにも使えるよ


これはギターだけでなくピアノなんかでも有効ですね。ギターとは少し違うけど、ピアノも「じゃら〜ん」と鳴らすときに使えます。

というわけでピアノとギターにQ-Flamを使って短いトラックを作ってみました。



ルーズな「じゃら〜ん」ってストロークは、メロウな曲に合いますね。
20分くらいで作ったトラックなんですが、あんまり作り込んでなくてもQ-Flamのおかげでそれっぽさは出たんじゃないかと思います。笑

おわりに


今回はギターとピアノでしか試してませんが、まだまだ他にもいろんな使い方ができると思うので、ぜひお試しあれ。
次回もLogicの知られざる便利な機能について書いていこうと思います。

それでは今回はこの辺で。



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