トラックメイキング - 中世ファンタジー風で勇壮なオーケストラ曲の作り方

中世ファンタジーって最高ですよね。
【剣と魔法の世界】ってマジかっこいい素敵。

 

どうも、さくま(skmmtt)です。
今回は僕の大好きな「中世ファンタジー風で勇壮なオーケストラ曲」の作り方について書いてみたいと思います。


『中世ファンタジー風』ってどんな感じ?


中世ファンタジー(英:medieval fantasy)は、ファンタジーのサブジャンルの1つで、主に中世ヨーロッパをモチーフにした異世界の中で繰り広げられる出来事を扱う。 作品によっては架空の歴史の出来事を描いている場合もある。
(Wikipediaより抜粋)

超大作映画『ロード・オブ・ザ・リング』や、人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のような、中世ヨーロッパの世界観をもとにしたファンタジー創作物のジャンルのひとつです。


ちなみに僕みたいにクサメタル好きなやつは十中八九、中世ファンタジー好きです。
大地に剣が刺さってるの好きなヤツは大体トモダチ。

※クサメタル(シンフォニックメタル)と呼ばれるジャンルにおいてはロード・オブ・ザ・リングの原作『指輪物語』などをはじめとした中世ファンタジーの小説や世界観に影響を受けているバンドが非常に多いため。



おっと、脱線してしまうところだった。

中世ファンタジーのイメージには、こういったヒロイックで重厚な世界観を表現したオーケストラ音楽がよく合います。



こちらはゲーム・オブ・スローンズのメインテーマ。
これから壮大な物語が始まるって感じで超カッコイイですね!

今回はこんな感じの重厚で壮大な曲を実際に作ってみました。

実際に作ってみた曲はこちら



僕にしてはめずらしいタイプの曲なので、作ってて自分でも新鮮で楽しかったです。笑

曲名の通り、戦に向かう騎士たちの行軍をイメージした楽曲です。
中世ファンタジーに不可欠な「壮大で重厚な雰囲気」が表現できてるのではないかと思います。

それではどんな風にこの曲ができているかを紐解いていきましょう。

曲作りのポイント

根本的な話だけど、風景やシーンを具体的にイメージして作るのが大事かなと思います。

この曲の場合は「中世ファンタジーの世界観」「鎧をまとった屈強な騎士たち」「戦場に向かう様子」をイメージしているので、戦いを前に鼓舞する戦士たちを表すパーカッションがかなり重要なサウンドです。

これから戦地に赴くという緊迫感や高揚感も曲に込めたいのでテンポ感も少し早めにしたり、焦燥感を煽るためにスタッカートストリングスのフレーズを繰り返したりしてるのもポイント。

あとは、シンプルなようでこっそり音源を何種類も重ねてサウンドを補強したり、リバーブで音場感というか広がりを加えて壮大さを演出しているところあたりがミソでしょうか。

楽器編成・使用音源

シネマティックパーカッション『Action Strikes(アクション・ストライクス)』

ある意味この曲の一番の肝となる部分でもあるこのサウンド。
最初から最後まで後ろで鳴っている太鼓やティンパニのような重みのあるパーカッションはNative Instrumentsの『Action Strikes(アクション・ストライクス)』という音源を使用しています。



このような音源は主にシネマティックパーカッションシネマティックドラムと呼ばれており、その名の通り重厚でビッグなハリウッド映画のようなサウンドを鳴らすことができます。

他にもDAMAGE(ダメージ)や、Drums Of War(ドラムス・オブ・ウォー)などのシネマティックパーカッションが有名です。

オーケストラ音源『ORCHESTRAL ESSENTIALS(オーケストラル・エッセンシャルズ)』

フィルムスコアやゲームミュージックの第一歩に最適なオーケストラ音源『ORCHESTRAL ESSENTIALS(オーケストラル・エッセンシャルズ)』



リバービーで広がりがあって、シネマティックなサウンドが出しやすい音源です。
楽曲中ではフルオーケストラと、ストリングス、ブラスを使用しています。

Logic純正サンプラー『EXS24』

EXS24大好きなのでガンガン使います。笑
先ほどのオーケストラ・エッセンシャルで鳴らしているストリングスやブラスと重ねて、EXS24のストリングスやホーンも鳴らしています。


(動画は「Logic Pro X内蔵音源のストリングスをイイ感じにする方法」という内容。参考までに。)

純正の音源はだいたいドライな(装飾されていない)サウンドで収録されているので、積極的に音作りをしてみるといいですね。

例えばリリースやサステインを気持ち長めに調整したり、深めのリバーブをかけてやるとゴージャスになって雰囲気が出しやすくなります。
また、EQでローエンドを持ち上げて重みを増したりハイの気持ちいいところをQ狭めでグッと突いてやるときらびやかで重厚感のあるサウンドに近づきます。

フリーのサウンドパック『Cinematic Sound Effect(シネマティック・サウンドエフェクト)』

フリー音源もちゃっかり使ってますよ。
パーカッションに合わせたりとか、後ろで薄〜く鳴らしたりしてます。



ハイクオリティなフリーサンプルを配布している99SOUNDSのフリーサウンドパック。
めちゃくちゃ重宝してます。

おわりに

最近ではゲーム音楽でも映画音楽のようにゴージャスなハリウッドサウンドみたいな曲が多いので、こういったサウンドの曲は幅広く活用できそう。

個人的には中世ファンタジー大好きなのに今までこういう曲あんまり作ってなかったけど、やっててけっこう楽しかったです。笑
今後こういう曲も増やしていきたいな。


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