人工知能は音楽制作をどう変えるか?

先日、人工知能が作った曲についての記事を読んで、あまりの完成度に度肝を抜かれました。



なんてこった!作曲家が必要なくなる時代はもうすぐそこまで来てるかも?
今回は人工知能と音楽についてのお話。


テクノロジーの進歩とその代償


人工知能、AIが日々進歩して人間の暮らしが豊かになっています。
ロボット掃除機や自動運転車のように人間の代わりにたくさんの仕事をしてくれるものがこれから先どんどん増えていくでしょう。

 

これまではアナログの道具で職人たちが時間をかけて行っていたことが、コンピューター制御でカンタンに短時間で誰でもできるようになり、さらに人工知能がそこに加わることで人間の手を必要としなくなることが多くなってきています。

その代償としてコンピューターにとって代わられ不要になった職業が続々と消えていくであろうと、ここ数年でよく言われています。
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)


音楽家も他人事じゃない


クリエイティブな職業はコンピューターや人工知能がとって代わるのは難しいと言われていたのですが、いまやAIの大進撃は音楽家にとっても対岸の火事ではありません。

学習して自動作曲する人工知能
冒頭で紹介したビートルズ風の曲を作った人工知能作曲ソフトウェア。

世界初の人工知能が作ったポップソング「Daddy’s Car」と「Mr Shadow」がYouTubeで公開中 - GIGAZINE
Sony CSLが開発した「Flow Machines」というソフトウェアは、AIを使って膨大な楽曲データベースから音楽のスタイルを学習することができます。ソフトウェアの開発者によれば、「AIが膨大な量の楽曲データベースから音楽のスタイルを学習し、音楽のスタイルや技術などをユニークに組合わせることで独自の作曲が可能になる」とのこと。
AIに学習させることで自動作曲するシステムだそうで、この楽曲データベースや音楽理論の複雑なアルゴリズムをより高い能力で処理できるようになれば、将来的には音楽業界に大きな影響を与えることになりそうです。

ポエムを書く人工知能
人工知能は「詩人」になれるのか──グーグルの試み|WIRED.jp
音楽だけでなく言葉や文章も自動生成しようという試みが広がってきているようです。
キーワードから情報収集して自動で記事を書かせようというソフトウェアも開発されているとか。。

人工知能がマスタリングしてくれるサービスLANDR。
人工知能が3分以内にマスタリングしてくれる「LANDR(ランダー)」がけっこう良いカンジ - SAKUMAMATATA

面倒なやりとりなど一切なくデータを送るだけで人工知能が3分以内にマスタリングしてくれて、しかも無料でお試しもできちゃう画期的なオンラインマスタリングサービス LANDR(ランダー)

すごいサービスです。商業レベルでの細かいオーダーなどしないなら十分こと足りてしまいそう。

LANDR インスタント・オンライン・オーディオ・マスタリング・ソフトウェア


ミキシングを自動でアシストしてくれるプラグインソフトNeutron

トラック解析して自動でミックスしてくれるiZotopeのプラグイン「Neutron」を使ってみたのでレビュー - SAKUMAMATATA

アメリカのオーディオ技術開発メーカーiZotopeがリリースしたミキシング用プラグインソフトで「トラックを解析し、最適なEQ/compを提案してくれる」というもの。
これまたすごいソフト。

 今ではもう当たり前になったピッチ補正機能みたいに、そのうちこの「ミックスアシスタント機能」もDAW標準搭載とかになっていくのかも。

作曲家も、作詞家も、エンジニアも不要になる時代が来てる?

音楽の敷居はどんどん低くなって誰でも楽しめるようになり、それを取り巻くサービスも安くてカンタンに利用できるようになってきています。
間口が広くなり音楽を作る人口は増える一方でリスナーの人口は少子化も進み、YouTubeだけで音楽を聴く人も多く、月額制で聴き放題のサービスでCDは売れなくなるばかり。

われわれ音楽家はどうしていくべきなのでしょうか?


世の中は常に変わっていく


テクノロジーは進歩し、世代が変わり、人のライフスタイルも変わり、必要とされるスキルも時代と共にどんどん変わっていきます。

CD全盛期に生きてきた僕たちはCDが売れていたのが当たり前と思っていただけで、CDが登場したのは1982年、わずか34年前のこと。

その前はレコードが1940年。蓄音機は1900年前後。
生演奏じゃない、録音されたメディアで音楽を聴くことができるようになったのはここ120年の前後の出来事なんです。


いまや手のひらサイズのiPhoneが256GBも容量があるのに、直径12cmのCDに700MB程度しか入らないなんてよくよく考えたら結構レガシーですよね。
まぁいまだに使うけど。

これからも常に時代は変わり、従来の方法にだけ固執していては取り残されてしまいます。普遍的なやり方ももちろん大切ですが、今の時代にあったやり方も合わせてどんどん模索していかなくては。

今までのやり方と、これからのやり方


古い伝統的なやり方のみに固執していては、新しい革新的で効率の良いやり方に負けて追いやられてしまうかもしれません。
しかし、古いやり方を知っている人が新しいやり方も身につけたら、新しいやり方しか知らない人よりも優れた結果を出せるはず。


いま流行っている音楽しか聴かない人が作る曲よりも、先人たちの音楽もよく知っていて新しい音楽も聴いている人の方がもっと深みのある音楽を作れるでしょう。

DAW内でプラグインしか使わないエンジニアよりも、アナログ機材と最新のプラグインの両方使えるエンジニアの方がより良い結果を出す方法を導き出せるはずです。

新しいものに躊躇しないこと、古いものに敬意を払うこと、どちらも受け入れていくことが重要になりそう。


パーソナリティとオリジナリティ


AIに取って代わられるということは「人間がやっても、機械がやってもどっちでもいい」ってことなわけです。
それならどちらか安くて早くてカンタンな方に仕事を任せるほうがいい。

そこを大きく分けるのは「パーソナリティ=人間味」だと思います。

他とは違う発想や、その人自体のカリスマ性、感情や情緒的な部分など、それらすべてがその人の作りだすものとリンクして独自の価値を生み出すことに繋がります。
クリエイター人口が増えていきクリエイティブに付随する面倒なことは人工知能が肩代わりしてくれるとなれば、これまで以上にクリエイターは切磋琢磨しなければ埋もれていってしまうでしょう。

AIなのにパーソナリティがっつりでキャラ立ちしまくってる女子高生AIりんなちゃんのラップ。笑
McRinnaこんなユニークな人工知能も登場してるくらいですから。
人間らしさ、自分らしさのあるものづくりについてクリエイターは改めて考えていくべきなのかもしれません。

おわりに


悲観的なパートも多かったかもしれませんが、僕自身はどちらかというと「これから先どんな新しい技術が出てくるんだろう?」とワクワクしてる感じ。
人工知能をはじめ、これまでなかった新しいテクノロジーや表現方法もどんどん生まれてくるかもしれません。

「あの頃はよかった」なんておっさんみたいなことボヤくのはつまんないし、新しい時代にワクワクしつつ人としてもクリエイターとしても自分自身をアップデートし続けていきたいものです。



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