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2016年8月13日

パクリ論争はもうやめて、逆に楽しんでみませんか?【パート2】



ひさしぶりのシリーズ更新。
「パクリ論争はもうやめて、逆に楽しんでみませんか?」第2弾!



そっくりな音楽を見つけてホジくりまわし、そのどちらにも良さがあることを再認識するツンデレ企画です。笑


パクリ検証1:Coldplay『Viva La Vida』


まずはColdplayの超ヒットした名曲『Viva La Vida』から。



超ビッグタイトルから聴いていただいたところで、お次はこちら。

世界的に有名なギタリストであるジョー・サトリアーニのインスト『If I Cloud Fly』、この曲の0:50〜の展開に注目!



めちゃめちゃいいギターインスト。しかしどこかで聞いたことのあるメロディー。
そうです、『Viva La Vida』の歌い出しやサビのメロディーに似てるような気がしませんか?


世界中で大ヒットし、グラミー賞を獲得したコールドプレイの『Viva La Vida』ですが、実はあのサビのメロディーはこのジョー・サトリアーニの『If I Cloud Fly』ものだったのではないか?という物議を醸し、この件でジョー・サトリアーニがコールドプレイに対し訴訟を起こしました。

コールドプレイは「全くの偶然で自分たちも訴えがあったことに驚いている」とコメントを発表し、サトリアーニ側が訴えを取り下げたそうですが、金銭的示談などが成立したのかどうかは明らかになっていません。


ちなみにこの『Viva La Vida』には10件以上もの盗作疑惑がかけられており、あまりに売れ過ぎてしまった故にあちこちからタカられているようにも見えます(笑)


パクリ検証2:Avril Lavigne『Girlfriend』


パンクロックプリンセスのAvril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)の大ヒット曲『Girlfriend』。



デビュー当時から一転してド派手な小悪魔ちゃんキャラになったアヴリルですが、楽曲のキャッチーさはしっかり押さえていて、本国カナダやアメリカのみならず日本でも大ヒットとなりました。

この曲が70年代に活躍したアメリカのバンドThe Rubinoosの『I WANNA BE YOUR BOYFRIEND』に酷似しているとしてThe Rubinoosが提訴しました。



これが問題のThe Rubinoosの曲です。

…これ似てますかね?笑

サビの「Hey(Hey)You(You)I Wanna Be Your Boyfirend」のフレーズ以外は共通する部分は一切なく、メロディーも特に一致する点は見られません。
これはちょっとムリがあるというか、訴訟大国アメリカならではといった気もしてしまいます。笑


でもこのThe Rubinoos、ちょっとレトロなパワーポップでコーラスのハーモニーもすごくいいし、実はナイスバンドですよね。
悲しいけど、この一件がなければ知らないままだったバンドだと思います。


パクリ検証3:Sam Smith『Stay With Me』




サム・スミスの大ヒット曲『Stay With Me』
この曲が1989年のトム・ペティのヒット曲に似ていると、トム・ペティの弁護士から指摘された。



これが問題のトム・ペティの『I Won't Back Down』。
たしかにメロディはけっこう似てる。
実際にサム・スミス側はこの指摘を認め、共作として権利料を支払うことで合意したんだそう。

メロディーは無限か?





そもそも世の中に一体どれだけたくさんの音楽があるんだろう?
自分の作った曲がそれらのどれにも類似しないと確認する方法があるのでしょうか?

現代音楽において音階は1オクターブ12音(半音を含む)しか存在しないので、メロディーには果てしない組み合わせのパターンがありますが、必ずしもそれが無限とは言い切れないのです。
その組み合わせが音楽的に聴こえて、かつポップス的観点からリスナーが良いと感じるであろうメロディーとなると、ある程度パターンは絞られてくると思います。


裁判してお金で解決、それで万事OKなの?




もし自分なら、自分のメロディーが誰かに盗まれ引用されたときどうするんだろう?
自分の手で作った大事な曲が勝手に引用されたらやっぱり怒って裁判でもするだろうか。

逆に自分が知らず知らずのうちに人の曲をパクるような行為をしていないか?
新しいフレーズができた!と思ったら、誰かの何かの曲を思い出しただけだったというようなことはよくある。

引き出しが多ければ多いほど、どこの引き出しにしまってあった誰のものなのか思い出せないもので、難しい問題でもあるのだけど。

だけどそんなこと恐れてたら曲なんて何にも作れないし、世の中がみんなそんなムードになれば音楽そのものが廃れてしまう。
物理的にも世の中にあるすべての音楽を聴いて類似しているかどうかをチェックして作るのはもう不可能ですよね。


裁判で争うことになれば最後はもうお金で解決するしかないってのは分かるんだけど、そのお金や権利が新しい音楽を生む可能性を摘んでしまわないことを祈るばかり。

特にリミックスやサンプリングなんかはかなり際どいラインだけど、音楽的にすごくおもしろいしこれからもっと広がっていくであろう分野だと思うので、もっと自由な表現ができたらいいのになーと思う。


まとめ


盗作という行為は決して許されることではありません。

しかし、ルーツとして先人たちが作り上げた音楽があって、その影響を受けた次の世代の音楽家たちが自分たちのアイディアと織り交ぜて新しい音楽として脈々と受け継いがれています。

これはパクリではなく文化の継承であり、それこそ音楽のあるべき姿、ひいてはカルチャーのあるべき姿なのではないでしょうか。


もし似ていた楽曲があったとして、それが盗作か盗作でないかは僕たちリスナーの計り知るところではありません。
僕たちがすべきはそれを蔑んだり嘲笑したりすることでなく、それぞれの良さを見つけてエンターテイメントとして楽しむことだと思います。ファンであればなおのこと。



それじゃ今回はこの辺で!ばいばーい!!



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